●海食【かいしょく】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
海食
かいしょく
marine erosion
波浪,潮流など海水の運動による陸地の浸食。陸地をつくる岩石は波浪によって破壊され,それによってできた岩屑を潮流が運搬する。沖合いの波浪は海水の回転運動にすぎないが,浅いところに近づくにつれ移動を始め,海岸にぶつかる。暴風時には岸壁と波浪の間の空気を海水中に閉じ込め圧縮しながら激しく岩石にぶつかり,割れ目に浸入して岩石をブロック状にはがす。その際の圧力は,1cm2につき 1kgをこえることがある。ブロックは波動に動かされて,海岸を破壊する道具の役割をするので,破壊力はさらに大きくなる。地殻運動,海面変化などによって海岸付近の地形は絶えず変動するが,海食作用がさらにそれを修正して新たな海岸地形をつくり上げる。
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デジタル大辞泉
かい‐しょく【海食/海×蝕】
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世界大百科事典 第2版
かいしょく【海食】
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