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混濁流【こんだくりゅう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

混濁流
こんだくりゅう
turbidity current
かなり粗い物質も懸濁した,密度の大きい海水の流れをいう。時速約 100kmの速さで層をなし,ゆるやかな海底面を遠くまで流れていくといわれる。大陸棚の縁や大陸斜面では,混濁流が海底を浸食してをつくり,浸食した土砂を混濁流の中へ取込んで,さらに下刻を続ける。この考えを混濁流説といい,これによって海底谷成因が説明された。また級化分級 (グレーディング) の発達した砂岩,泥岩の互層などの地層の成因も説明できる。しかし,混濁流説は仮説にすぎないという反論もある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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岩石学辞典

混濁流
固体粒子が存在することで形成された流体で,その密度が周囲の流体の密度よりも大きい密度流(density current)[Johnson : 1939].乱泥流ともいう.懸濁流(suspension current)[Stetson & Smith : 1938].

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

こんだくりゅう【混濁流 turbidity current】
乱泥流ともいう。水中における堆積物重力流一種で,,泥を多く含んだ密度の高い流れであり,海底の斜面にいったん堆積したものが地震などを引金にして斜面を流れ下るときにみられる。このようにして運搬され堆積した堆積物をタービダイト(乱泥流堆積物)と呼ぶ。混濁流の概念は最初スイスのレマン湖の堆積物を研究していたF.フォーレルにより1885年に提唱され,R.デリーによって支持された。P.キューネンは実験室で混濁流を作ることが可能であるとした。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

混濁流
こんだくりゅう
turbidity current

未固結の砕屑(さいせつ)粒子が水中で攪拌(かくはん)され混濁し、周囲の水よりも密度の高い状態となって、重力の影響で水底斜面を流れ下り、平らな水底面上に広がる密度流のこと。乱泥流ともよばれる。普段は水流が弱いために砂粒などの砕屑物が運搬されない深海底などへ、大量の砕屑物を運搬する。海底だけでなく湖底でもおこることが知られている。海底斜面上での砕屑粒子の攪拌や混濁の原因としては、地震を引き金とする海底地すべり、砕屑物の斜面上への供給が過剰となり不安定になること、波の影響などがあげられる。

 混濁流は斜面を流れ下るときに斜面を侵食し、海底谷をつくることがある。斜面を流れ下って平らな深海底に達したとき、速度が十分速いと海底面上の半固結状態の泥岩を侵食し、フルートマークflute markという扇形のくぼみを形成する。混濁流の速度が徐々に小さくなってくると、砕屑粒子を保持できなくなり、粗粒なものから順番に海底上に定着させるために、級化層理を形成する。シルト・粘土サイズの粒子は、混濁流の速度がかなり小さくなっても、海水中に保持されるため、長時間かかって級化層理を示す砂岩の上に堆積(たいせき)する。

 混濁流によって堆積した地層はタービダイトturbiditeとよばれる。1回の混濁流によって堆積したタービダイトの単層の内部には、特徴的な堆積構造の規則的な積み重なりが認められる。それは下部より、(1)級化層理部、(2)下部平行葉理部、(3)斜交葉理部、(4)上部平行葉理部、(5)泥質部の五つに分けられ、ブーマ・シーケンスBouma sequenceとよばれる。多くのタービダイトでは、ブーマ・シーケンスの五つの堆積構造がすべてそろっていることはなく、級化層理部と泥質部のみのものが多い。タービダイトは級化層理を示す砂岩層と泥岩層がリズミカルに互層する厚い堆積物を形成する。フリッシュとよばれる地層の一部はタービダイトである。

[村田明広]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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デジタル大辞泉

こんだく‐りゅう〔‐リウ〕【混濁流】

出典:小学館
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