●清水邦夫【しみずくにお】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
清水邦夫
しみずくにお
劇作家。早稲田大学文学部演劇科在学中に書いた処女作『署名人』 (1958) で注目される。卒業後,岩波映画社でシナリオを担当,1965年退社。蜷川幸雄らと現代人劇場 (のちの櫻社) を結成。 69年の『真情あふるる軽薄さ』以後,1970年代前半の若者の変革運動と苦渋を切実に語る芝居を上演。 74年櫻社解散,76年に妻で女優の松本典子らと木冬社を結成し,年1回の新作上演を行う。『ぼくらが非情の大河をくだる時』 (72) で岸田国士戯曲賞,『エレジー』 (83) で読売文学賞を受賞した。
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デジタル大辞泉
しみず‐くにお〔しみづくにを〕【清水邦夫】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
清水邦夫 しみず-くにお
昭和11年11月17日生まれ。「真情あふるる軽薄さ」が蜷川(にながわ)幸雄の演出で若者の支持をえる。昭和47年「ぼくらが非情の大河をくだる時」で「新劇」岸田国士戯曲賞。51年劇団木冬(もくとう)社を創立。59年「エレジー」で読売文学賞,平成3年「弟よ」,5年「華やかな川、囚われの心」で芸術選奨。妻は女優松本典子。新潟県出身。早大卒。作品はほかに「タンゴ・冬の終わりに」など。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
清水邦夫
しみずくにお
(1936― )
劇作家、演出家、小説家。新潟県生まれ。早稲田(わせだ)大学演劇科在学中に処女戯曲『署名人』(1958)を発表。一時、岩波映画で羽仁進(はにすすむ)とともにシナリオを書いたが、『狂人なおもて往生をとぐ』(1969)で劇界での地歩を固めた。以後、演出家の蜷川幸雄(にながわゆきお)と組んで清新な作品を次々と送り出し、新世代の旗手となった。1976年(昭和51)以後は夫人の女優松本典子(のりこ)とともに木冬社(もくとうしゃ)を主宰し、演出にも才能をみせている。代表作に『楽屋』(1977)、『火のようにさみしい姉がいて』(1978)、『戯曲冒険小説』(1979)、『わが魂は輝く水なり』(1980)など。小説では『月潟村柳書』(1986)、『風鳥』(1993)がある。84年読売文学賞受賞。
[大島 勉]
『『清水邦夫の世界』(1982・白水社)』▽『『清水邦夫全仕事 1958~1980』上・下(1992・河出書房新社)』▽『『清水邦夫全仕事 1981~1991』上・下(1992・河出書房新社)』
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