@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

清涼殿【せいりょうでん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

清涼殿
せいりょうでん
平安京内裏のうち,天皇の日常の居所南東紫宸殿,南に校書 (きょうしょ) 殿,東に仁寿殿 (じじゅうでん) がある。東面して建てられ,天皇の日中の御座所である昼御座 (ひのおまし) や寝所の夜御殿 (よるのおとど) ,朝餉 (あさがれい) の間などがある。天皇は清涼殿で,四方拝小朝拝叙位除目 (じもく) などの公事を行なった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

せいりょう‐でん〔セイリヤウ‐〕【清涼殿】
平安京内裏十七殿の一。紫宸殿(ししんでん)北西校書殿(きょうしょでん)の北にあり、東面する入母屋造(いりもやづく)り九間四面の建物。天皇が日常住んだ所で、昼(ひ)の御座(おまし)夜(よる)の御殿(おとど)朝餉(あさがれい)の間石灰(いしばい)の壇弘徽殿(こきでん)の上の御局(みつぼね)、藤壺(ふじつぼ)の上の御局(みつぼね)、台盤所(だいばんどころ)殿上(てんじょう)の間萩(はぎ)の戸などの部屋がある。四方拝叙位除目(じもく)などの公事(くじ)も行われた。せいろうでん。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

せいりょうでん【清涼殿】
平安京内裏の主要殿舎の一つ。〈せいろうでん〉とも読み,清冷殿,西涼殿,路寝(ろしん),中殿(ちゆうでん),本殿ともいう。天皇の日常の御座所があり,四方拝,小朝拝,叙位,除目(じもく)等の公事を行ったところ。平安京内裏では,はじめ諸殿の中央にあった仁寿殿(じじゆうでん)がその役を果たしていたが,村上天皇の代,960年(天徳4)の火災以後,清涼殿がこれに代わったと伝えられている。天正度の造営(1590)のときに常御殿(つねごてん)が造られ,これが天皇の日常の御座所となったため,清涼殿は儀式にのみ使用されることとなった。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

せいろうでん【清涼殿】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

せいりょうでん【清涼殿】
平安京内裏の殿舎の一。紫宸殿ししんでんの北西にあり、東向きで、九間二間の母屋もやの周囲に廂ひさし、さらに東側には孫廂を出した入母屋いりもや造りの建物。天皇の日常の居所で、四方拝・小朝拝・叙位・除目じもく・官奏などの公事も行われた。母屋の南五間が昼の御座おまし、北側が夜の御殿おとど、南廂が殿上てんじようの間となる。近世初期の内裏造営後、清涼殿は儀式専用となった。せいろうでん。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

清涼殿
せいりょうでん
「せいろうでん」とも読む。平安内裏(だいり)の殿舎の名。中殿(ちゅうでん)、本殿(ほんでん)ともいう。天皇の日常の居所。平安初期には仁寿(じじゅう)殿にあった居所が、やがて清涼殿に移り、天皇がここで崩御すると建て替えられることもあった。律令(りつりょう)政治の変質によって、天皇の私生活の場である清涼殿が政治の中心となっていき、叙位・除目(じもく)などの重要な公事(くじ)も行われた。戦国末期になって、天皇の居所として常御殿という殿舎が建てられ、以後清涼殿では儀式を行うだけとなった。1855年(安政2)平安内裏を復原、造営された清涼殿が、現在も京都御所に残っている。
 後涼(こうりょう)殿の東、仁寿殿の西に位置し、檜皮葺(ひわだぶき)、入母屋(いりもや)造で南北9間、東西2間の母屋(もや)の四面に庇(ひさし)、東に孫庇がある東向きの建物。母屋は南側から、居間にあたる昼御座(ひのおまし)、次が寝室となる夜御殿(よるのおとど)、その北は藤壺上御局(ふじつぼのうえのみつぼね)、萩(はぎ)の戸(と)の2室に分かれる。東庇は南側から石灰壇(いしばいのだん)、次に平敷の昼御座が置かれ、二間(ふたま)、弘徽殿上御局(こきでんのうえのみつぼね)と続く。公卿(くぎょう)などの座となる東孫庇(弘庇(ひろびさし))は、北端に、布張りの衝立(ついたて)、荒海障子(あらうみのそうじ)が置かれ、その表には荒海のほとりに手長・足長という怪物のいる図が描かれており、二間の前には、同じく布張りの昆明池障子(こんめいちのそうじ)が置かれ、表に中国の昆明池の図が描かれている。南端に、踏むと音のする鳴板(なるいた)があって、年中行事障子を経て小板敷(こいたじき)に至る。東簀子(すのこ)には東庭へ下りる階段が2か所あり、簀子に沿って御溝水(みかわみず)が流れ、その前に河竹(かわたけ)・呉竹(くれたけ)が植えられた。西庇は北側から御湯殿(おゆどの)、御手水間(おちょうずのま)、朝餉間(あさがれいのま)、台盤所(だいばんどころ)、鬼間(おにのま)と、天皇の洗面、食事やその準備のための部屋が並んで、朝餉壺(あさがれいのつぼ)、台盤所壺という西庭に面する。南庇は公卿、殿上人(てんじょうびと)たちが詰める殿上の間になっていた。[吉田早苗]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

せいりょう‐でん セイリャウ‥【清涼殿】
[一] 平安京内裏および里内裏の殿舎の一つ。平安中期から室町末期まで天皇の日常の御殿であった。時代によって間取りが変わっているが、現在の京都御所では平安内裏の形を復原してある。その東面では、四方拝、小朝拝、叙位、除目、御前の評定などの儀式や政務、また、御遊なども行なわれた。紫宸殿の西北にあり、身舎(もや)は単層入母屋造、東を正面とし、南北九間、東西二間で、四方に廂(ひさし)がある。身舎の南五間分は一室として、ここに御帳台(みちょうだい)、大床子(だいしょうじ)を置く。その北には夜御殿(よるのおとど)、萩(はぎ)の戸、藤壺上御局(ふじつぼのうえのみつぼね)がある。東廂には弘徽殿上御局(こきでんのうえのみつぼね)、二間(ふたま)、昼御座(ひのおまし)、石灰壇(いしばいのだん)があり、その前に広廂(ひろびさし)がのびる。西廂には御湯殿の上、御手水間(おちょうずのま)、朝餉間(あさがれいのま)、台盤所(だいばんどころ)、鬼の間があり、南廂は殿上間(てんじょうのま)となる。なお貴族の住宅を里内裏としたときには、東対あるいは西対を清涼殿代とした。中殿。本殿。御殿。せいろうでん。清涼。また、清凉殿とも書く。
※類聚国史‐三二・天皇遊宴・弘仁四年(813)九月癸酉「宴皇太弟於清涼殿。具物用漢法
[二] 京都嵯峨の清凉寺のこと。
※雑俳・柳多留‐八三(1825)「清涼殿を見わたせば伽羅の釈迦」
[三] 中国、漢代の宮殿の名。〔三輔黄図‐未央宮〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

せいろう‐でん セイラウ‥【清涼殿】
※栄花(1028‐92頃)つぼみ花「この宮の御乳母の夫中務大輔周頼とありし君を、この司召になさせ給へりしかば、せいらう殿をばそれ造る」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

旺文社日本史事典 三訂版

清涼殿
せいりょうでん
平安京の内裏殿舎の一つで,天皇日常の居所
中殿ともいう。紫宸殿が儀式用御殿であるが,清涼殿でも四方拝・叙位・除目 (じもく) ・官奏・公卿僉議 (くぎようせんぎ) などの諸公事が行われた。天正年間(1573〜92)に常御殿が建てられて以来,儀式のみを行う御殿となった。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
金澤利明 竹内秀一 藤野雅己 牧内利之 真中幹夫
 
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

清涼殿」の用語解説はコトバンクが提供しています。

清涼殿の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation