●渡辺綱【わたなべのつな】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
渡辺綱
わたなべのつな
[没]万寿1(1024)
平安時代中期の武士。源頼光の四天王の一人。嵯峨源氏の出で摂津国渡辺に住んだ。武勇伝説の主人公の一人で,謡曲『羅生門』では羅生門の鬼の片腕を切り落し,御伽草子『酒呑童子』では頼光とともに大江山の鬼退治に加わっている。
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デジタル大辞泉
わたなべ‐の‐つな【渡辺綱】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
渡辺綱 わたなべの-つな
天暦(てんりゃく)7年生まれ。源宛(あつる)の子。源敦(あつし)の養子。源頼光(よりみつ)四天王のひとり。渡辺党の祖。頼光にしたがって酒呑童子(しゅてんどうじ)や鬼同丸(きどうまる)を退治した説話や,京都一条戻(もどり)橋で鬼の腕をきった説話で有名。養母の居所の摂津渡辺(大阪府)にちなみ渡辺を名のった。万寿2年2月15日死去。73歳。
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世界大百科事典 第2版
わたなべのつな【渡辺綱】
平安中期の武士。嵯峨源氏の流れをくむ箕田源氏宛の子。源満仲の婿敦の養子となり,養母の居所摂津の国渡辺にちなみ渡辺姓を称す。渡辺党の祖。源頼光の有力な郎党で,坂田公時,平貞道,平季武とともに頼光四天王とよばれる。【大塚 章】
[説話と伝説]
《古今著聞集》巻九に源頼光をねらう鬼同丸という究竟の大童(おおわらわ)を討つ話があり,屋代本《平家物語》剣巻には次のような話がある。綱が一条堀河の戻橋で美女にあい同道すると,五条の渡しで鬼に変じた。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
渡辺綱
わたなべのつな
(953―1025)
平安中期の武将。嵯峨(さが)源氏に属す源宛(あつる)の子。源満仲(みつなか)の女婿(じょせい)敦の養子となる。養母が摂津国渡辺(大阪市)に居住したので渡辺家をとなえた。源頼光(よりみつ)の郎等として活躍する契機は、頼光も摂津国に本居を構えたことによるか。坂田金時(さかたのきんとき)、平貞道(さだみち)、平季武(すえたけ)らとともに四天王の1人に数えられ、主君頼光に従って酒呑童子(しゅてんどうじ)や鬼同丸(きどうまる)を退治した話や、一条戻橋(もどりばし)で鬼婆の腕を切った話をもって驍勇(ぎょうゆう)で通った。しかし、これらの話は説話的要素が強く真実性は薄い。渡辺党の祖となった。
[朧谷 寿]
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精選版 日本国語大辞典
わたなべ‐の‐つな【渡辺綱】
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