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温室効果ガス【おんしつこうかガス】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

温室効果ガス
おんしつこうかガス
greenhouse gas
赤外線を吸収する能力をもつ気体のこと。大気中に存在すると温室効果をもたらすのでこの呼び名がある。温室効果ガスは地表面からの(→赤外放射)をいったん吸収し,熱の一部を地表面へ再放射する。日射に加えてこうした放射によって暖められるため,地表面はより高い温度となり,温室効果がもたらされる(→放射強制力)。おもな温室効果ガスとしては,二酸化炭素 CO2メタン亜酸化窒素一酸化二窒素),フロンガス,六フッ化硫黄 SF6,水蒸気,対流圏オゾンなどがある。各気体の温室効果の強さは,CO2を基準にした地球温暖化係数 global warming potential; GWPによって示される。気候変動に関する政府間パネル IPCC第5次評価報告書によると 100年間で計算した GWP100は,CO2を 1として,メタンが 28,SF6が 2万3500,フロンの一種(ハイドロフルオロカーボン HFC。→代替フロン)が 4~1万2400である。大気中の濃度は CO2が最も高いが,フロンやメタンなどの微量気体の温室効果は CO2よりも強く,温暖化を防ぐためには微量気体の削減も重要となる。(→地球温暖化

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

おんしつこうか‐ガス〔ヲンシツカウクワ‐〕【温室効果ガス】
地球に温室効果をもたらすガス。二酸化炭素メタン亜酸化窒素フロンなど。グリーンハウスガスGHG)。温室ガス温暖化ガス
[補説]京都議定書では、二酸化炭素(CO2)・メタン(CH4)・亜酸化窒素(N2O)・ハイドロフルオロカーボン(HFC)・パーフルオロカーボンPFC)・六フッ化硫黄(SF6)の6種類の温室効果ガスを規制の対象としている。

出典:小学館
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農林水産関係用語集

温室効果ガス
地球から宇宙への赤外放射エネルギーを大気中で吸収して熱に変え、地球の気温上昇(地球温暖化)させる効果を有する気体の総称。代表的なものに二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)等がある。これらの排出には人間の生活・生産活動が大きく関与している。

出典:農林水産省

日本大百科全書(ニッポニカ)

温室効果ガス
おんしつこうかがす
greenhouse gas

地球温暖化をもたらすガス。地球の大気に含まれている二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、オゾン、一酸化二窒素(N2O)、クロロフルオロカーボン(CFC)などの気体の総称であり、それらの気体は、赤外線を吸収し、また、再放射する性質を有する。そのため、太陽に暖められた地球表面から放射される赤外線の多くが、熱として大気に蓄積され地球に戻ってくる。その戻ってきた赤外線が、地球の表面付近の大気を暖め、温室効果、すなわち、地球温暖化をもたらす。

 気候変動枠組み条約においては、温室効果ガスとは、大気を構成する気体(天然のものであるか人為的に排出されるものであるかを問わない)であって、赤外線を吸収しおよび再放射するものをいう(1条5項)と定義されている。

 京都議定書においては、具体的な規制対象とされる温室効果ガスは、その付属書Aに掲げられており、それらは、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)および六フッ化硫黄(SF6)である。ただし、これらのガスのうち、モントリオール議定書によって規制されているものおよび人為的な排出でないものは、義務の対象から除かれている(2条、5条、7条および10条)。なお、2011年12月に南アフリカ共和国のダーバンで開かれた京都議定書の第7回締約国会合(MOP7)において、その第2約束期間に向けて付属書Aに三フッ化窒素(NF3)を追加する改正案が採択された。また、カナダ、日本およびロシアは、第2約束期間には参加しないこととなった。

 他方、地球温暖化対策推進法(平成10年法律第117号)の第2条は、「地球温暖化とは、人の活動に伴って発生する温室効果ガスが大気中の温室効果ガスの濃度を増加させることにより、地球全体として、地表及び大気の温度が追加的に上昇する現象をいう」と定め、また、温室効果ガスとしては、京都議定書と同じ6ガスを掲げている。

[磯崎博司]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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