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温床【おんしょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

温床
おんしょう
hotbed; cold frame
温室を低く簡単化したもの。植物のやきわめて小型の鉢物の栽培にあてる。上部はガラス,ビニル油障子などでおおい,床土の下には馬糞,落ち葉,わらなどを仕込んでその発酵熱あるいは電熱などによりをとる。太陽熱だけで暖をとる場合には,特に冷床という。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

おん‐しょう〔ヲンシヤウ〕【温床】
苗を早く育てるために床土(とこつち)をあたたかくした苗床。板・コンクリートなどで囲い、上をビニール・ガラスなどで覆う。熱源には堆肥(たいひ)などの発酵熱や電熱を利用。フレーム。おんどこ。 冬》冷床
ある結果が生じやすい環境。多く、悪い意味に用いる。「非行の温床

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おん‐どこ〔ヲン‐〕【温床】

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世界大百科事典 第2版

おんしょう【温床 hotbed】
木,わら,コンクリートなどで囲いを作り,その上に障子をかけた育苗用の保温施設をフレームframeといい,加温したフレームを温床という。温床の加温には,電熱や微生物(主として好気性バクテリア)が有機物を分解する際に発生する発酵熱などを利用する。温床にかける障子には油紙,ガラス,ビニルなどを張るが,近年では障子の代りに,竹やプラスチックでほろ型の骨組みを作り,これにビニルを張ったものを用いることが多くなった。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

温床
おんしょう

苗床の一種で、人工的に加温して外気温よりも高く保つようにしたもの。果菜の促成・早熟栽培や、寒地でのイネの育苗など、自然の条件では育苗に必要な温度が得られない場合に使われる。板、藁(わら)、れんが、コンクリートなどで枠をつくり、熱の逃げるのを防ぐため、油障子、ガラス障子、プラスチックフィルムなどで覆う。加熱の熱源によりいくつかに分けられる。醸熱温床は、微生物が有機物を分解するときに出す熱を利用する。厩肥(きゅうひ)、藁、紡績屑(くず)などを枠の底に踏み込み、微生物の活動を活発にするために若干の窒素肥料を加える。ほぼ飽和状態になるまで水を打ちながら、十分に踏み込みを行う。その上に堆肥(たいひ)と土を混合した床土をのせ、ここで育苗を行う。

 近年では電熱温床といって土中に発熱線を張って加温するものがある。発熱線は電熱線に特殊な絶縁被覆を施したもので、空中配線用と地中配線用の別があり、また電源、電圧、電気容量によりさまざまの型式があるので、目的にあわせて選択する。普通、苗床1平方メートル当り50~100ワットを目安とする。醸熱温床では十分な発酵熱を長期にわたって維持するためにはかなり名人芸的な踏み込み技術を必要とするが、電熱温床ではサーモスタットを使用することによって温度管理が容易となる。ただし、設備費がかかること、手近に電源が必要であることなどの問題がある。

[星川清親]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

おん‐しょう ヲンシャウ【温床】
〘名〙
① 苗を早く育てるために、床土を温かにしてある苗床(なえどこ)。板、コンクリートなどで囲い、その上にビニール、ガラス、油紙などのおおいをかける。熱源として、堆肥などの有機物の発酵熱を利用する場合と、電熱源などを利用する場合がある。フレーム。おんどこ。《季・冬‐春》
※清作の妻(1918)〈吉田絃二郎〉「不完全な温床を拵へて早茄子を作って」
② (比喩的に用いて) ある結果を生み出し育てる母胎となるもの。おもに悪い場合についていう。
※流言蜚語(1937)〈清水幾太郎〉一「通信、交通、報道の機関が固有なまたノーマルな活動を停止するといふことが流言蜚語の温床であった」

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おん‐どこ ヲン‥【温床】
〘名〙 =おんしょう(温床)①〔新しい言葉の(1928)〕

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