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湾岸戦争症候群【わんがんせんそうしょうこうぐん】

日本大百科全書(ニッポニカ)

湾岸戦争症候群
わんがんせんそうしょうこうぐん
Gulf-War syndrome

1991年の湾岸戦争から帰還した将兵の間にみられる記憶障害、脱毛、皮膚炎、筋肉痛、関節炎、呼吸器・胃腸の疾患、不眠症、慢性疲労など広範にわたる特有の症状。約70万人の帰還米兵のうち約6万人がこうした症状を訴えている。当初、戦争によるストレス説や風土病、炎上油田の黒煙などと並んで、劣化ウランによる被曝(ひばく)説などが原因としてあげられていた。しかし、いずれも確証はなく、米国防総省は「原因不明」として、戦争との因果関係を否定し続けた。ところが国連の調査で、1991年3月に米軍が爆破したイラク南部の兵器庫に毒ガスサリンが貯蔵されていたことが判明した。1996年6月、米兵が毒ガスの被害を受けた可能性が認められ、大統領も諮問委員会を設けて調査に乗り出すことになった。だが、1997年1月、大統領に提出された報告書は、毒ガス被害と症候群との因果関係を、いままでのところ立証することはできず、最終的な結論を出すには長期的な研究を続ける必要があるとしている。

[奥野保男]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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