@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

湿田【しつでん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

湿田
しつでん
低湿な平野部で常に湛水している水田。一般には一毛作で,裏作を行うとすれば高畝 (たかうね) の必要がある。酸素の供給が十分ではないので,作物の生育には悪く,農作業も困難,機械化もむずかしい。日本では暗渠排水などの土地改良によって乾田化が進んでいる。特に排水が不良で,常時足,腰まで没してしまう水を深田,沼田と呼んでいる。 (→乾田 )

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

しつでん【湿田】
非灌漑期間にも土壌を乾かすことのできない水田。乾かして畑作物の栽培に利用できる乾田に対する用語で,非灌漑期間も湛水(たんすい)状態にとどまる強湿田から,やや湿った状態にまで排水できる半湿田まで,土壌水分の状態にはさまざまなものがある。湿田の多くは,排水不良で地下水位の高い低湿地に分布するが,天水田のように,降水などを貯留して用水として利用しなければならない水田は,高所にあっても湿田となる。湿田では土壌が常時還元的条件下におかれるため,有機物の分解はゆるやかであり,また水の動きが少ないため十分な地温上昇が起こらない。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

湿田
しつでん

水田の灌漑(かんがい)を行わない期間も過湿、滞水のために農作業が困難で、また麦などの裏作ができない排水不良田をいう。湿田は地下水位が高く一年中乾燥することがない。地温が夏は乾田より低く酸素不足の状態で、有機物の分解が遅く腐植含量が高い。水稲は根系障害をおこしやすく、下葉の枯れ上がりが激しい。倒伏や病害、生育遅延などで収量は不安定である。湿田の改良には暗渠(あんきょ)をつくるなど土木工事による排水が必要である。日本では湿田の乾田化が事業化され、湿田は減少傾向にあるが、一方において重量機械の導入により作土下の圧密層が形成され、これによる湿田が増加している。

[小山雄生]

『木下忠編『湿田農耕』(1988・岩崎美術社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

しつ‐でん【湿田】
〘名〙 水はけが悪く、水稲を栽培していないときでも過湿な状態の水田。また、麦などの裏作のできない水田。⇔乾田

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

しつ‐でん【湿田】
水はけが悪く、水がきれることのない田。→乾田

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

湿田」の用語解説はコトバンクが提供しています。

湿田の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation