●源為義【みなもとのためよし】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
源為義
みなもとのためよし
[没]保元1(1156).7.30.
平安時代後期の武将。義親の子。祖父義家の養子となり,家督を継いだ。天仁2 (1109) 年朝命により源義綱を攻めて降伏出家させ,その功により左衛門尉に任じられた。その後京都警備にあたり,摂関家に臣従した。久安2 (46) 年検非違使になり,京都の六条堀川に住んだので六条判官と呼ばれた。久寿1 (54) 年子為朝の乱行によって解官され,家督を嫡子義朝に譲った。保元の乱に際して崇徳上皇から召されて白河殿を守ったが,子義朝や平清盛らの属した後白河天皇方に敗れた。東国に逃れようとして失敗,義朝を頼って降伏した。義朝は父の助命を朝廷に願ったが許されず,為義は斬罪に処せられた。
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デジタル大辞泉
みなもと‐の‐ためよし【源為義】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
源為義 みなもとの-ためよし
永長元年生まれ。源義親(よしちか)の4男。祖父義家の養子となり,源家の嫡流をつぐ。左衛門尉(じょう),検非違使(けびいし)。保元(ほうげん)の乱で崇徳(すとく)上皇方につき,長男の義朝(よしとも)とたたかって敗北。出家したがゆるされず,保元元年7月30日処刑された。61歳。通称は六条判官。
【格言など】父を切る子,子に切らるる父,切るも切らるるも,宿執(しゅくしゅう)の拙(つたな)き事,恥ずべし,恥ずべし,恨むべし,恨むべし(「保元物語」)
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世界大百科事典 第2版
みなもとのためよし【源為義】
平安末期の武将。源義親(よ)(しちか)の四男(一説に五男)。叔父義忠の,ついで祖父義家の養子となり嫡流を継ぐ。藤原頼長に臣従。六条堀河に住み六条判官(ほうがん)と呼ばれた。1109年(天仁2)2月14歳のとき源義家の弟義綱を近江で捕らえる。同3月左衛門尉,46年(久安2)検非違使(けびいし)となる。54年(久寿1)子源為朝の九州における乱行により解官(げかん),家督を長子義朝に譲る。56年(保元1)7月保元の乱で崇徳上皇・藤原頼長方にくみし敗れる。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
源為義
みなもとのためよし
(1096―1156)
平安末期の武将。清和(せいわ)源氏の嫡流義家(よしいえ)の孫、義親(よしちか)の子。父が追討されたのち、叔父義忠(よしただ)の、ついで祖父義家の養子となって正嫡を継ぐ。六条堀河に住んだところから六条判官とよばれた。悪左府(あくさふ)藤原頼長(よりなが)の従者となる。源氏内紛の続発するなかで、1109年(天仁2)義家の弟義綱(よしつな)を追捕(ついぶ)、左衛門尉(さえもんのじょう)となる(14歳)。のち検非違使(けびいし)。54年(久寿1)男為朝(ためとも)の鎮西(ちんぜい)における乱行により解官(げかん)される。56年(保元1)7月、義朝(よしとも)を除く子息らを率いて保元(ほうげん)の乱に参戦、崇徳(すとく)上皇・藤原頼長方にくみして敗れる。同月30日、嫡男義朝によって、他の子息らとともに斬首(ざんしゅ)された。61歳。
[飯田悠紀子]
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精選版 日本国語大辞典
みなもと‐の‐ためよし【源為義】
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旺文社日本史事典 三訂版
源為義
みなもとのためよし
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