●溶解度【ようかいど】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
溶解度
ようかいど
solubility
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
ようかい‐ど【溶解度】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
岩石学辞典
溶解度
出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
栄養・生化学辞典
溶解度
出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
ようかいど【溶解度 solubility】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
溶解度
ようかいど
solubility
一般的に、ある特定の溶媒にある溶質が溶ける際には、上限があってそれ以上は溶解しない。この上限を溶解度とよび、通常、純溶媒100グラムに溶解するグラム数で表す。たとえば、塩化ナトリウムの水に対する溶解度は、25℃で36.8グラムであるという。
固体の溶解度は、通常は温度の上昇とともに大きくなる。溶解熱がマイナスの値をとるものは、溶解時に吸熱がおこるが、この際は高温ほど大きな溶解度を示すことになる。溶解熱がプラスのもの、たとえば炭酸リチウムなどは、高温ほど溶解度が小となるが、このような例は少ない。
[山崎 昶]
溶解度曲線
溶解度を温度に対してプロットすると、溶解度曲線solubility curveが描ける。溶解熱の絶対値が大きいほど傾斜は急になる。硝酸アンモニウムのような大きな傾斜を示すものは、溶解熱が大きくマイナスであることを示す。塩化ナトリウムのようにほとんど温度依存性を示さないものもある。
水和物の水への溶解度は無水物のものとして測定する。溶解度が著しく大となると、結晶水の中に溶解してしまうような場合も存在する。チオ硫酸ナトリウムなどがその例である。
溶解熱は固相と液相との中での状態の変化に伴うエネルギーの出入りである。したがって、固相が異なるものに対しては、同じ化合物に対しても異なった溶解度曲線が描かれることになる。
温度によって溶解度に大きな差が現れる場合には、この差を利用して再結晶により物質の精製が行える。たとえば、ミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム)の80℃における飽和溶液を0℃に冷却すると、ほとんどが結晶として析出する。
[山崎 昶]
気体の溶解度
気体の溶解度は、温度と圧力とに関係する。温度が低いほど、また圧力が高いほど大きくなる。ビールやサイダーなどは、室温に放置したものの栓を抜くと、圧力が急激に減少して1気圧に下がるため激しく発泡し、吹きこぼれるが、冷蔵庫に長時間保存しておいたものは、低温ほど溶解度が高いこともあって発泡が激しくないことは日常経験していることである。いわゆる潜水病も、圧力の急激な変化による気体の溶解度の減少のためにおこる。海中での大きい圧力下では、血液中に溶けている酸素や窒素などが、急激に海面に浮上したりして圧力が下がったときに血管の中に気泡として遊離することが原因である。近年ヘリウムが窒素のかわりに酸素の希釈剤として用いられるようになったのは、溶解度が大きいことと、血管壁の透過が速いことなどを利用したものである。
[山崎 昶]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
ようかい‐ど【溶解度】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
化学辞典 第2版
溶解度
ヨウカイド
solubility
飽和溶液中の溶質の濃度をいう.一般に温度によってかわるので,温度との関係を図示した溶解度曲線が用いられる.気体の溶解度は一般に温度が上がると減り,固体の溶解度は増す.まれには水酸化カルシウムのように温度が高いほど溶解度の小さいものや,食塩のように温度によって溶解度があまりかわらないものもある.固体の液体に対する溶解度は,溶媒100 g に溶解する溶質の量(単位 g)で表すことが多く,液体どうしのときは両者のモル分率,気体の液体に対する溶解度は0 ℃,1 atm に換算したときの体積比で表される.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)
Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「溶解度」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●溶解度の関連情報