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溶鉱炉【ようこうろ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

溶鉱炉
ようこうろ
blast furnace
鉱石溶錬用の竪型。英語の名称は羽口 (送風口) から圧風 (ブラスト) を送って吹錬することによる。鉄溶鉱炉は別項目の高炉としたのでここでは非鉄製錬溶鉱炉について述べる。溶鉱炉製錬が行われるのは,コバルト,ニッケル,。炉の縦断面構造は鉄の高炉と類似し,炉頂部に原料入口,炉腹下部に羽口,炉床底部に出湯口がある。横断面は高炉と違って円形とかぎらず,長方形,楕円形などである。銅の溶鉱炉は断面長方形で高さ約 6m,幅 1.2~1.5m,長さ 2.5~7.5m。炉底から約 1mの高さに羽口があり,ここから水銀柱 80mm (0.1気圧) ぐらいの圧風と,必要ならば粉炭または重油などを吹込む。銅以外の溶鉱炉はもっと小型である。装入原料は鉱石造滓溶剤燃料で,鉱石は銅,コバルト,ニッケルは硫化鉱または硫砒鉱の原鉱のままか一部酸化した焙焼鉱,鉛では完全酸化焙焼鉱である。したがって産出物も前3者ではマットまたは砒かわ (ひかわ) で,鉛では粗鉛である。マットは次段の転炉などの製錬過程に送られ,粗鉛は精製過程 (→パークス法 ) に回される。アメリカ,カナダでは銅製錬に溶鉱炉はほとんど用いられず,反射炉製錬が主流である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ようこう‐ろ〔ヨウクワウ‐〕【溶鉱炉/×鎔鉱炉】
鉄・銅・鉛などの製錬に用いる立て型の炉。製鉄用のものは大きく、高炉という。炉頂から鉱石・燃料および融剤を装入し、下方の羽口(はぐち)から熱風を吹き込んで燃焼させ、炉底にたまる粗金属およびスラグを取り出す。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ようこうろ【溶鉱炉】

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化学辞典 第2版

溶鉱炉
ヨウコウロ
blast furnace

高炉ともいう.溶鉱炉は耐火れんがで内張りした縦型の高い炉で,炉の上部より鉄鉱石,コークスおよび石灰石などの原料を投入し,下部にある数多くの羽口から約1000 ℃ の空気を急速に吹き込み,コークスを燃焼させて生じたCOと N2 の高温混合ガスにより,鉄鉱石を加熱,還元,融解し,炉底部にたまった溶融状態の銑鉄およびスラグ(鉱滓)を適時外部に取り出すものである.図は製鉄用の溶鉱炉の断面を示すが,左のほうが鉱石やコークスの巻上げ装置であり,中心は炉本体を示し,右のほうに炉上部より取り出した多量の排気ガスの浄化装置がある.高さは炉本体だけで約30 m もあり,1日に銑鉄1.3×104 t も生産する大型炉が用いられている.また,この図には示していないが,約1000 ℃ の熱風をつくる熱風炉というものも溶鉱炉にはなくてはならない付帯設備である.このような溶鉱炉の小型のものは,銅,鉛などの非鉄金属の製錬にも用いられているが,いずれの場合も,もう一度別な炉で精錬をさらに加える必要のある粗金属,あるいはマット,スパイスのような中間製品を産出する装置である.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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日本大百科全書(ニッポニカ)

溶鉱炉
ようこうろ

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