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滑稽【こっけい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

滑稽
こっけい
das Komische; comicality
喜劇の本質的成分 (喜劇美) をなす美的範疇の一つ。笑いの原因の一つであるが,両者の間に一定の関係は認めえず,笑いを伴わない稽も存在する。滑稽を感取するにはその対象との利害を離れた一種の無関心性が必要であるから,それは本来的に美的契機を含んでいる。滑稽はなんらかの突然の変化に基づいており驚きを伴っている。この変化が否定的力をもつこともあり,それゆえモリエール喜劇の道徳的矯正力を語った。滑稽の様態としては機知風刺アイロニー (エイロネイア) ,ユーモアなどがあり,美的にはユーモアを最も価値あるものとする考えが多い。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

こっ‐けい【滑稽】
[名・形動]
笑いの対象となる、おもしろいこと。おどけたこと。また、そのさま。「滑稽なしぐさ」
あまりにもばかばかしいこと。また、そのさま。「今さら強がっても滑稽なだけだ」
[派生]こっけいさ[名]
[補説]「滑」は「乱」、「稽」は「同」ので、弁舌巧みに是非を言いくるめること。また、「稽」は酒器の名で、酒がとめどなく流れ出るように、弁舌のよどみない意ともいう。

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世界大百科事典 第2版

こっけい【滑稽 gǔ jī】
古代中国,戦国から・漢時代にかけての宮廷には,機転の利いたユーモアと迫真の演技力をまじえながら,流れるように滑脱な弁舌をもって,君主気晴しの相手となり,また風刺によって君主をいさめる人々が仕えていた。滑稽の原義はそのような人々,またはそのような能力を意味する。幇間(たいこもち),道化,あるいは言葉の原義での〈俳優〉の一種であるが,そのなかには漢の武帝に仕えて〈滑稽の雄〉といわれた東方朔のように教養ゆたかな文士もいた。

出典:株式会社平凡社
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こっけい【滑稽 comic】
ギリシア語のkōmos(歌と踊りのある祝祭行列)に由来する。言葉によるのであれ,身振りや音や色や形によるのであれ,誇張によって引き起こされる笑いを基本とした表現方法の一つである。人間がなぜ滑稽を感じるのか,滑稽がどのような要素から成り立っているのかについては,哲学や喜劇論,心理学などの分野でさまざまに語られてきた。アリストテレス以後,カントシラーベルグソンハルトマンフロイトなどの論究がある。

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大辞林 第三版

こっけい【滑稽】
名 ・形動 [文] ナリ 
おどけていて、面白いこと。おかしいこと。また、そのさま。 -な事を言って笑わせる
いかにもばかばかしいこと。くだらなくみっともないこと。また、そのさま。
常識をはずれていておかしいさま。 何とも-なスタイル は乱、は同で、是非を混同して巧みに言いくるめるのが原義という。また、はなめらか、はとどまる意で、弁舌が緩急自在なことをいったか
[派生] -さ

出典:三省堂
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精選版 日本国語大辞典

こっ‐けい【滑稽】
〘名〙
① ことばが滑らかで、知恵がよくまわること。機知に富んだ言動をすること。巧みに言いなすこと。転じて、ばかばかしくおかしいことばや言いかた。諧謔。おどけ。ざれごと。
※懐風藻(751)釈弁正伝「弁正法師者俗姓秦氏。性滑稽、善談論
※浮世草子・新竹斎(1687)五「とりなりの異相と口の滑稽(コッケイ)なるより」 〔史記‐樗里子伝〕
② ①より転じて、俳諧のこと。また、風来山人に始まる滑稽を主とする戯作。
※俳諧・猿蓑(1691)六「猿蓑者芭蕉翁滑稽之首也」
③ (形動) いかにもばかばかしいこと。くだらなくみっともない感じを与えるさま。
※安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三「洋楽書生の大穿(だいうが)ち〈略〉滑(コッケイ)恢諧御評判御評判」
[語誌](1)「史記索隠」には「滑稽」について、口が達者でうまく言いくるめる、酒樽から酒が流れ出るようにことばが溢れ出る、カッケイと読んで「俳諧」と同義、などと注する。
(2)日本でも上代から基本的には同じ意味で使われており、近世には「利口」、あるいは「滑稽太平記」の「滑稽」のように文学ジャンルとしての「俳諧」と同義とされることもある。

出典:精選版 日本国語大辞典
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