●漢城府【かんじょうふ】
世界大百科事典 第2版
かんじょうふ【漢城府】
朝鮮,李朝の首都(ソウル)を管轄した官庁。正二品衙門として国王に直属した。行政範囲は城内5部と城外10里。《経国大典》(1485)では京中庶事を職掌としたが,のちに戸曹から全国の戸籍の作成事務と管理が移管され,さらに墓地に関する訴訟(山訴),殺人事件の検死,乱廛(らんてん)(私商の活動)取締りなども所管事項となり,1888年からは諸外国領事との交渉も加わった。94年の甲午改革にともなう地方制度改革で23府の一つとなり,内部大臣の監督下に11郡を管轄した。
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