●潜熱【せんねつ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
潜熱
せんねつ
latent heat
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
せん‐ねつ【潜熱】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
岩石学辞典
潜熱
出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
栄養・生化学辞典
潜熱
出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
せんねつ【潜熱 latent heat】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
潜熱
せんねつ
一般に物体に熱を加えれば物体の温度は上昇する。しかし、1気圧で氷に熱を加えると、0℃になるまでは温度が上がるが、その後はいくら熱を加えても、氷が融解してしまうまでは温度が上がらない。このように、加えても温度の上昇を伴わない熱を潜熱という。潜熱は、固体から液体といった状態の変化に際しておこる。融解に伴う潜熱を融解熱、蒸発に伴う潜熱を蒸発熱という。また、固体から気体に直接変化する昇華の際の潜熱を昇華熱という。
潜熱は、固体、液体、気体の間の相転移の場合に限らず、固体の間の相転移でも存在する場合があり、この場合の潜熱を転移熱という。また一般に潜熱を伴う相転移を一次相転移という。磁性体の強磁性体―常磁性体転移は二次相転移で、転移点で比熱は大きくなるが、転移熱は存在しない。なお、一次の相転移では体積の変化を伴う。潜熱は一般に、単位質量当りの熱量で表すが、1モル当りの熱量で表すこともある。
蒸発熱Lなどの精密な測定は、熱量測定に伴う誤差のため困難であるが、クラウジウス‐クラペイロンの方程式を用いれば、蒸気圧Pの温度による変化と、蒸発の際の体積の変化ΔVから間接に測定できる。この方程式は
dP/dT=L/(TΔV)
である。なお、このような関係は他の相転移の場合にも適用できる。
[小野 周]
気象
気象学では水物質の状態変化に伴う潜熱をさす。熱帯洋上の空気は高温多湿であるが、この空気が上昇運動によって冷却すると、含まれている水蒸気が凝結し大量の潜熱を放出する。この潜熱は熱帯低気圧の主要なエネルギー源となっている。
[股野宏志]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
せん‐ねつ【潜熱】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
化学辞典 第2版
潜熱
センネツ
latent heat
物質の相変化のときに吸収される熱.このときには熱の吸収にもかかわらず温度は変化しない.液体の気化熱,固体の昇華熱,固体の多形変化に伴う転移熱などがある.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)
Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「潜熱」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●潜熱の関連情報