●火星の運河【かせいのうんが】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
火星の運河
かせいのうんが
canal of Mars
1877年 G.スキアパレリが火星表面の細い線条模様を観測し,これをカナリ (運河) と名づけた。それを実際に運河ではないかと考えた P.ローエルが詳細な研究を行い,全世界の耳目を集めた。運河派のおもな論旨は,極冠の氷が解けた水を赤道地方に運ぶ,なんらかの施設だというところにあり,これから火星文明への想像が生れて,人々の想像力をかきたてた。しかし,当時からその実在を疑い,単なる斑点の連続にすぎないと考える者もいた。現在では,マリナー4号 (1965) 以後の探測で,存在は否定されている。
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