●火祭【ひまつり】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
火祭
ひまつり
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デジタル大辞泉
ひ‐まつり【火祭(り)】
2 出雲(いずも)大社で、毎年元日に行われる神事。上代から伝えられた火鑽臼(ひきりうす)・火鑽杵(ひきりぎね)を祭る。
3 火をたいて神を祭る行事。8月26・27日に山梨県富士吉田市の浅間神社で行われる「吉田の火祭」、10月22日に京都鞍馬の由岐(ゆき)神社で行われる「鞍馬の火祭」が有名。《季 秋》
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世界大百科事典 第2版
ひまつり【火祭】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
火祭
ひまつり
火を焚(た)いて神を祀(まつ)る祭儀。わが国の年中行事や祭礼には火を焚くものが多い。まず小(こ)正月の左義長(さぎちょう)がある。どんど焼といわれているが、長野県では三九郎焼、北九州ではホケンギョウとよばれている。この行事は全国に広く行われており、子供や青年が主役を務めている。正月と同じく盆にも火焚きの行事が行われている。これは精霊(しょうりょう)を送迎する行事で、関西地方では柱松(はしらまつ)という風習が広く行われている。柱の頂上の燃料を入れた籠(かご)に向かって、小松明(たいまつ)を投げ上げて点火さすのである。
神社を中心とした火祭も各地にみられる。各地における有名なものを列挙すると、まず東日本では、富士山の麓(ふもと)、山梨県の吉田の火祭(8月26、27日)がある。東北地方では出羽(でわ)三山神社の松例(しょうれい)祭が12月31日から元日にかけて行われている。祭の前日に大松明をつくり、これを引き回して火をつけて焼く。この大松明は住民を苦しめる「つつが虫」を模したものという。関西へ行くと京都鞍馬(くらま)の火祭がある。10月22日夜の行事で、由岐(ゆき)神社に向かっての街道に数間置きに松明が置かれ、午後10時ごろ火が点じられると、その街道を少年たちが松明を持って山門に向かう。和歌山県では新宮市の神倉(かみくら)神社の大祭(御灯祭(おとうまつり))がある。2月6日、白装束の青年たちが松明を携えて登山する。山上で神官が神社の浄火を青年の松明に分かち与える。青年はそれを持って下山する。九州では、福岡県久留米(くるめ)市の玉垂(たまたれ)宮の鬼夜(おによ)の行事がある。1月7日夜の火と裸の祭典である。以上のほか、いっぷう変わった火祭が福島県などにある。それは、火事を起こした家があると、次年からその火事の日を火祭日とすることで、次に火事があるとその日を次の火祭日とするという。
[大藤時彦]
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精選版 日本国語大辞典
ひ‐まつり【火祭】
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