@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

灯油【とうゆ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

灯油
とうゆ
kerosene
を精製して得られる各種の石油製品のうちガソリンの次に高い沸点範囲 (常圧蒸留で 150~320℃) で採取される石油留分またはその精製品をいう。比重 0.8前後,引火点 40℃以上の多少揮発しにくい石油留分で石油製品独特の強い臭いを発する。精製したものは無色透明であるが,不純物などを含み淡黄色のものも多い。電灯が普及する以前に灯火用の燃料として広く用いられたので灯油という名がある。油種によるが原油処理の結果,約7%程度が灯油になるといわれている。直留灯油,分解灯油といった種別や色によって白灯油 (家庭燃料用) ,茶灯油 (石油発動機用) などの区別がある。おもに家庭用冷暖房厨房用燃料などに用いられる。また石油発動機などの燃料,ペンキ溶剤石油乳剤原料,機械洗浄用などに利用されている。公害規制強化により火力発電用燃料,ボイラ燃料など,工業用低硫黄燃料としての需要が高まってきた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

とう‐ゆ【灯油】
灯火用の油。ともしあぶら。
原油蒸留したとき、セ氏150~250度で留出する油。精製度の高いものは灯火・暖房用に、低いものは発動機燃料・塗料用溶剤などに使用。ケロシン

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

とぼし‐あぶら【灯油】
灯火用の油。多くは桐油(とうゆ)または菜種油。ともしあぶら。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ともし‐あぶら【灯油】
とぼしあぶら」に同じ。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

とうゆ【灯油 kerosene】
ケロシンともいう。沸点およそ160~300℃の石油留分で,家庭の暖房・厨房(ちゆうぼう)用に,また石油発動機用燃料や溶剤に使用される。古くはおもに灯火用燃料として用いられたのでこの名がある。JISでは1号灯油と2号灯油に分類されている。一般にいわれる白灯油は1号灯油に,茶灯油は2号灯油に相当する。 1号灯油の用途は灯火用および暖房・厨房用燃料であり,こんろやストーブに使われる。この用途に適する灯油としては,(1)燃焼性がすぐれていて,の出にくいこと,(2)腐食性物質や悪臭物質を含まず,燃焼排気がきれいであること,(3)引火点が高く,取扱いが安全であること,などが要求される。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

灯油
とうゆ
kerosene

原油の常圧蒸留におけるナフサと軽油の間の留分で、比重0.76~0.82、沸点150~270℃の油。以前はおもに灯火用に用いられたので、このようによばれている。ケロシンともいう。灯油はJIS(ジス)(日本工業規格)により1号と2号の2種類に分けられる。1号はいわゆる白灯油であり、灯火用および暖房・厨房(ちゅうぼう)用燃料に用いられる。原油の常圧蒸留により分け取った灯油留分を水素化脱硫処理により硫黄(いおう)分を0.0080%以下にしたものであり、無色の油である。2号はいわゆる茶灯油であり、石油発動機用燃料、塗料用溶剤、洗浄用などに用いられる。硫黄分は0.50%以下と定められているので水素化脱硫を省略し、原油の蒸留により得られる灯油留分をそのまま用いることもある。

 灯油は比較的安全で取扱いも容易であり、しかも安価であるため、日本においては家庭暖房用燃料として石油ストーブなどを中心に需要が増大してきたが、原油中の灯油留分は原油ごとにほぼ一定であるため、灯油だけを多量に生産することはできない。灯油の生産量は石油製品全体の12~13%である。また、ジェット燃料(航空タービン燃料油)の沸点は灯油と重複しているため、ジェット燃料の需要の増大は灯油の生産を圧迫する。

[難波征太郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

とう‐ゆ【灯油】
〘名〙
① 灯火に使う油。ともしあぶら。
※今昔(1120頃か)一四「燈油を食し失へりしに依て、両眼盲たり」
※幼学読本(1887)〈西邨貞〉五「北海道にては、にしんの漁猟沢山なるを以て、燈油には専ら鯡の油を用ひ」 〔宋史‐礼志五・吉礼・奏告〕
② 石油製品の一つ。原油の常圧蒸留によって得られる沸点範囲約摂氏一五〇~三〇〇度の留分で、引火点四〇度以上。電灯が用いられる以前灯火に用いたところからいう。灯火に用いるランプ用灯油、バーナー・焼玉エンジン・農業用エンジンなどに用いる燃料灯油、ペンキ・殺虫剤などの溶剤や希釈剤などに用いる溶剤灯油のほか、鉄道信号灯・灯台などで用いる信号灯油、ジェット燃料などがある。石油こんろ・レンジ・石油ストーブなどの家庭用燃料には精製灯油の白灯油が用いられる。ケロシン。〔英和和英地学字彙(1914)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

とぼし‐あぶら【灯油】
〘名〙 灯火をともすのに用いる油。古くはイヌガヤの実の油やゴマ油・魚油なども用いたが、のちにもっぱら菜種油を使うようになった。
※随筆・嬉遊笑覧(1830)一〇下「古へは蝋燭なくみな燈油を用ゆ」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ともし‐あぶら【灯油】
〘名〙 灯火用の油。菜種油または桐油(とうゆ)に綿実油をまぜたもの。とぼしあぶら。
※浮世草子・日本永代蔵(1688)五「自ら槌・碓(からうす)の音も聞ぬやうに、いつとなくともし油(アブラ)も絶ぬ」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

灯油
トウユ
kerosene

沸点約150~280 ℃,炭素数11~13程度の炭化水素からなる石油製品.原油の常圧蒸留および水素化精製によって得られる.高度脱硫により,色相と燃焼性が高められ,おもにストーブ,コンロ用など家庭燃料として用いられる白灯油のほか,農業用発動機燃料,溶剤などにも使用される茶灯油がある.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

灯油」の用語解説はコトバンクが提供しています。

灯油の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation