●炭素鋼【たんそこう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
炭素鋼
たんそこう
carbon steel
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デジタル大辞泉
たんそ‐こう〔‐カウ〕【炭素鋼】
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世界大百科事典 第2版
たんそこう【炭素鋼 carbon steel】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
炭素鋼
たんそこう
carbon steel
鉄と炭素の合金で、炭素含有量が2%以下のものをいう。鉄鉱石は溶鉱炉(高炉)でコークスを燃焼させて生じる一酸化炭素により鉄に還元されるが、これは約4.5%の炭素を含み、銑鉄(せんてつ)とよばれる。これを転炉に入れて酸素を吹き込み、鉄中の炭素を一酸化炭素として酸化除去して鋼とし、余分に入った酸素を除くためにマンガンやケイ素の鉄合金(脱酸剤)を適量添加したのちに固める。このようにして得られる炭素鋼はその炭素含有量によって次のように分類される。純鉄(0.03%以下)、極(ごく)軟鋼(0.03~0.12%)、軟鋼(0.13~0.20%)、半軟鋼(0.21~0.35%)、半硬鋼(0.36~0.50%)、硬鋼(0.51~0.80%)、最硬鋼(0.81~2.0%)。近年はこのように細分割してよぶことはまれであり、半硬鋼までを機械構造用炭素鋼、硬鋼と最硬鋼とをあわせて炭素工具鋼に分類したり、あるいは純鉄および極軟鋼を極低(ごくてい)炭素鋼、軟鋼を低炭素鋼、半軟鋼と半硬鋼とを中炭素鋼、硬鋼と最硬鋼とを高炭素鋼とよぶことが多い。炭素含有量が高いほど鋼は硬くなるがもろくなる。極軟鋼はプレス成形用薄板に、軟鋼は溶接が可能で、大形構造物用に、半軟鋼と半硬鋼とは車軸などの機械構造部材に、硬鋼と最硬鋼は各種工具や刃物などに用いられる。
[須藤 一]
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精選版 日本国語大辞典
たんそ‐こう ‥カウ【炭素鋼】
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化学辞典 第2版
炭素鋼
タンソコウ
carbon steel
約2質量% 以下の炭素を含むFeとCの合金.ただし,炭素鋼中には,通常,脱酸剤として添加されたSi,Mn,および不純物元素であるP,Sが含まれている.熱処理温度を適切に選定することにより,オーステナイト単相組織に制御可能であることが,炭素鋼の条件である.Fe-Fe3C系状態図によると,オーステナイト中の最大炭素固溶量は,2.14質量% であることがわかる.“約2質量% 以下”とは,オーステナイト単相組織に制御可能な炭素量という意味である.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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