●炭素14法【たんそじゅうよんほう】
世界大百科事典 第2版
たんそじゅうよんほう【炭素14法 carbon 14 dating method】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
炭素14法
たんそじゅうよんほう
年代測定法の一つ。炭素の放射性同位体、炭素14(14C)が窒素14(14N)に壊変する性質を用いて、生物遺体の生成年代を測定する方法である。生きている生物は大気中や海水中の二酸化炭素(CO2)を取り込むため、体内の炭素14の割合は大気中や海水中の割合と等しく、一定の値をもつ。生物の死後、遺体中の炭素14の割合は放射壊変によって減少していくので、質量分析器などで現在の割合を計測することで、年代を求めることができる。半減期としては、5730±40年または5568±30年という値が用いられ、現在のところ測定可能な範囲は、遺体の生成時期が500年前から3万~4万年前の場合である。木片、木炭、腐植、泥炭、骨、貝殻などの年代を知ることができるので、地質学、地理学、人類学、考古学などの分野で広く用いられている。
[伊藤谷生・村田明広]
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