●烏帽子親【えぼしおや】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
烏帽子親
えぼしおや
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デジタル大辞泉
えぼし‐おや【×烏▽帽子親】
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世界大百科事典 第2版
えぼしおや【烏帽子親】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
烏帽子親
えぼしおや
男子成年時にたてる仮の親。元服親、ヘコ親など各種の名称がある。ヨボシオヤ、ユブシオヤ、エブシオヤ、エベスオヤとなまる所もある。子のほうは烏帽子子(えぼしご)。烏帽子は古代の役人が用いた圭冠(けいかん)の系統を引く被(かぶ)り物で、公家(くげ)社会では元服に際し、初冠(ういこうぶり)といって冠、烏帽子を初めて頂く儀式が行われた。中世武家社会でも、元服に烏帽子をかぶせる役は烏帽子親とよんで重視され、元服した当人(冠者(かんじゃ))と仮の親子関係を結ぶ習わしがおこった。そのとき烏帽子親の名前の一字をもらって名のりを定める風もみられた。やがて、16世紀ごろからは烏帽子をかぶる習慣は衰えたが、烏帽子親の名称は元服祝いが繰り返されるたびに残り、今日に及んでいる。この仮親には一般に村内の有力者を求める傾向があり、これと親方(親分)・子方(子分)の関係、すなわち擬制的親子関係を結ぶことになる。双方の間には庇護(ひご)と奉仕の互酬関係が一生にわたって続けられるのを常とする。なお、男子の烏帽子親に対して女子の成年時の仮親を鉄漿(かね)親というが、女子の場合をもエボシオヤとよぶ所がある。
[竹田 旦]
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精選版 日本国語大辞典
えぼし‐おや【烏帽子親】
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旺文社日本史事典 三訂版
烏帽子親
えぼしおや
元服親ともいう。元服式で烏帽子をかぶらせ,元服名をつけたりする。主君や有力者に依頼し,以後親子に等しい関係が結ばれる。元服者を烏帽子子 (えぼしこ) という。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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