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無効【むこう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

無効
むこう
ある法律行為から当事者の意図した法律効果が生じないこと。無効な法律行為は,取消しが可能であるべき法律行為と異なり,当事者の一定の行為 (無効の主張) を待つまでもなく,最初から法律的効果を生じないので,誰に対しても,また誰からも,これを主張しうるのが原則である。また,取消しは追認によって確定的に有効となるが,無効は原則として追認しても効力を生じない。ただ同じ無効といっても,公序良俗違反の法律行為 (民法 90) のように絶対的な無効の場合もあれば,意思欠缺 (錯誤) による意思表示 (93~95条) のように取消しに近い相対的な無効もある。後者は,単に表意者個人を保護するための無効であって,前者のように社会的立場からする効力の否認ではないから,一定の者 (善意の第三者) に対して無効の主張を許さないこともある (94条2項) 。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

む‐こう〔‐カウ〕【無効】
[名・形動]
ききめのないこと。効力を持たないこと。また、そのさま。「今回の投票では無効な票が多い」「途中下車前途無効」⇔有効
法律行為が当事者の意図した法律効果を生じないこと。例えば、遺言がその方式を欠くために無効となるなど。⇔有効

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

むこう【無効】
民法上は,意思表示ないし法律行為が当初からなんら効力を生じない場合をいう。法律行為は私人間に私法的法律関係を形成するための最も重要な法的手段であり,法律行為に付与される法律効果は,法律行為の構成要素たる意思表示の内容に従って定まるのが原則である。ところが法律行為の内容あるいはその意図するところが公序良俗に違反し(民法90条),または強行法規に違反するなど,その法律行為が強度の違法性を帯びる場合,または,意思表示が意思能力を欠く状態(たとえば泥酔中)でなされた場合や,表意者がその真意でない意思表示をなし,かつ相手方もそれを知りまたは知りうべかりしとき(心裡留保

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

むこう【無効】
名 ・形動 [文] ナリ 
効力・効果のない・こと(さま)。 切符が-になる -投票
法律行為がその効力発生に必要な要件を欠くために、意図した法律効果が発生しないこと。 契約の-
▽⇔ 有効

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

無効
むこう

私法上、法律行為(契約、遺言など)が有効要件を欠き法律効果(権利義務の変動)を生じないこと。公序良俗違反の契約は無効(民法90条)、届出のない婚姻は無効(同法742条)などである。「効力を生じない」と規定する場合もある(同法113条―無権代理行為)。また、無効と同様に有効要件を欠くが、「取り消すことができる」と規定する場合がある。たとえば民法第5条は、未成年者が親権者の同意を得ないでした契約などの法律行為は、取り消すことができると規定する。無効な行為は初めから効力を生ぜず、いつでもだれでも無効を主張できるが、取り消しうる行為は、取消しがあるまでは有効で、取消しにより遡及(そきゅう)的に無効となる(同法121条)。取消権者も定まっており、取消権行使の期間制限もある(同法120条・126条)。また無効な行為は追認によっても有効とならないが、取り消しうる行為は追認により有効性が確定する(同法119条以下)。以上の原則に対し例外も多く規定されている。たとえば会社の設立無効は、会社の設立の日から2年以内に訴えをもってのみ主張することができ、訴えができる者も、株主などに限定されている(会社法828条)。なお行政行為も重大かつ明白な瑕疵(かし)があるときは無効とされる。

[伊藤高義]

『内田貴著『民法Ⅰ 第4版 総則・物権総論』(2008・東京大学出版会)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

む‐こう ‥カウ【無効】
〘名〙
① 効力のないこと。効果のないこと。役に立たないこと。
※東洋学芸雑誌‐一九号(1883)社会と一個人との関係の進化〈有賀長雄〉「孰れは世に行はれ、孰れは無効に属するや」 〔隋書‐経籍志〕
② 当事者がある法律行為を行なっても、その意図した効果が生じないこと。たとえば、売買はその要素に錯誤があることによって、遺言は民法の定める方式を欠くことによって無効とされる。〔仏和法律字彙(1886)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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