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無影灯【むえいとう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

無影灯
むえいとう
astral lamp
影をつくらないようにした照明灯。外科手術室や歯科治療台などに備えられて,手術野の照明などに用いられる。多数光源から成り,焦点距離や焦点光野の拡大縮小調節が可能で,熱線吸収フィルタによって無熱化された昼光色のものが多い。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

むえい‐とう【無影灯】
影を生じないように工夫された照明器具。数個のハロゲン電球と反射板を配置したもの。手術室などで使用。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

むえいとう【無影灯】
主として手術室で用いられる照明器具の一種。自然光に近い色調の,照明野にを生じないような光を,低温で供給するくふうがなされている。自然光に近い色調を出すために,光源には白熱灯クリプトン電球が用いられる。また長時間の照明時にも温度があまり上昇しないよう,複数の電球を用いて1個当りの熱量を小さくしたり,赤外線吸収フィルターをつけたりしてある。影を生じないためには,電球内やカバーで光を乱反射させる。通常みられる型は,円形凹面に十数個の電球を同心円状に配したもので,各電球の照射角度を変えることにより,狭い場所に光を集束させることができるようになっている。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

無影灯
むえいとう
手術室に設備される手術用照明灯。無影灯はかつて欧米でよばれていたShadowless Lampの直訳と考えられるが、現在では無影灯という呼称は使用されず、手術用照明灯とよばれる。手術作業では手術域(直径約20センチメートル)に2万~10万ルクスの高照度が必要で、手術創傷面に対してできるだけ影を生じず、かつ熱のない適切な光色の照明が要求される。光色については生体組織の正しい判別のために、相関色温度3500~4500K(ケルビン)がよいとされている。
 手術用照明灯はこのような要求を満たすように、天井懸垂式の独立した投光部を複数個(大型で10灯、中型7灯、小型4灯)配列した多灯式が一般的である。各投光部の間は清浄空気の流れを乱さないよう開けてあり、手術用照明灯全体として大型で1メートル、中型0.8メートル、小型0.6メートルの円形で自在に操作できる。投光部の光源は24ボルト40ワットのハロゲン電球で光学系のコールドミラー(熱線を透過し光を反射する鏡)と熱線反射フィルターの併用で熱を取り去っている。
 無影の原理は、照明灯からの光が術者や医療スタッフの頭や肩で遮られることによって生じる影を、複数の投光部で手術域を照らし打ち消すことができるからである。1個の大きな反射鏡からなる単灯式手術用照明灯にあっても、反射鏡が大きいので影を打ち消す効果がある。
 通常、多灯式でも単灯式でも生体の深部を的確に見る、無影の効果を高める、故障などの不測の事態に備えるなどのために、中型と小型あるいは大型と小型の組合せが用いられる。とくに、バイオクリーンルーム(無菌室)の手術灯には中型と小型の多灯式が適している。
 日本では2008年(平成20)以降、白色LED(Light Emitting Diode=発光ダイオードの略)の高効率と高出力化が著しく進み、手術用照明灯に使用されだしている。白色LEDはハロゲン電球に比べ発熱が大幅に少なく、かつ長寿命でランプ交換の時間を大幅に延ばせるという利点がある。[高橋貞雄]
『関紀夫「どうなる手術用無影灯」(『照明学会誌』第81巻12号pp.1072~1077. 1997・照明学会) ▽山田研登「無影灯(手術灯)」(『照明学会誌』第88巻9号pp.685~686. 2004・照明学会)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

むえい‐とう【無影灯】
〘名〙 手術室で用いる照明器具。高照度を得るため、また、手術創傷面にできるだけ影が生じないようにするため、多数のハロゲン電球を配置し、明るさ、方向、位置の調節が容易に行なえるようにしたもの。
※海と毒薬(1957)〈遠藤周作〉一「大きな無影燈の光に反射して」

出典:精選版 日本国語大辞典
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