●無我【むが】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
無我
むが
nairātmya
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デジタル大辞泉
む‐が【無我】
1 我欲・私心のないこと。無心であること。また、そのさま。「
「―ナ人」〈日葡〉
2 《〈梵〉anātmanの訳》仏語。万物に内在し常恒不変である実体などは存在しないということ。
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世界大百科事典 第2版
むが【無我】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
無我
むが
仏教を一貫する術語。最初期には、我執(がしゅう)を中心とする執着を排する語として用いられ、初期経典では、我を「私のもの」「私」「私の自我」の3種に分析して、いっさいのものにこの3種の否定を反復する。部派仏教に入ると、人については無我でも、いっさいを支える法(「七十五法」が有名)はそれ自体で存在する(「人(にん)無我法有我(うが)」)という実体的な考えが強まり、大乗仏教はそれを崩し去って空(くう)の思想を確立した。
なお、無我(我が無い)は非我(我ではない)とも称し、前記の否定の働きを含むあらゆる行為の主体としての自己はつねに強調されており、それが責任の所在であり、実践の当体をなす。ただし、この自己と我(自我)とは、サンスクリット語のアートマン、パーリ語のアッタンの一語であり、ときに誤解も生じやすい。「仏教は無我」という句が古来よく知られ、無我は、日常的には「とらわれないこと」と理解してよく、無心無我夢中などの語もこれを基礎に置く。
[三枝充悳]
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精選版 日本国語大辞典
む‐が【無我】
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