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無明【むみょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

無明
むみょう
avidyā
仏教用語。宇宙,人生の真理に対する根源的な無知のこと。原始仏教では人間の迷いを生み出す根本として説かれ,その後各学派でさまざまに論じられた。仏教以外にも,べーダーンタ哲学派のシャンカラは,大乗仏教の影響を受け,虚妄な現象界を生み出す根本原として明を説いたが,その本質,意義に関しては,後継者たちによって種々論議された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

む‐みょう〔‐ミヤウ〕【無明】
《〈avidyāの訳》仏語。邪見俗念に妨げられて真理を悟ることができない無知。最も根本的な煩悩で、十二因縁の第一、三惑の一とされる。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

むみょう【無明】
真理を知らないという無知。サンスクリットでアビドヤーavidyā。原始仏教においては〈四諦の理を,あるいは縁起の理を知らないこと〉が無明であると定義される。大乗においては〈真如の理を知らない〉あるいは〈有を無と見,無を有と見る〉と定義される。貪(とん)・瞋(しん)・癡(ち)の三大煩悩のうちの癡に相当し,貪と瞋とがいわば情的な煩悩であるのに対して無明(=癡)は知的な煩悩であり,煩悩のうち最も根本的な煩悩である。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

無明
むみょう

仏教の術語。サンスクリット語アビドヤーavidyā、パーリ語アビッジャーavijjāの訳語。三法印(さんぼういん)・四諦(したい)など仏教の真理に対する無知をいい、癡(ち)(モーハmoha)と同義語とみなされる。原始仏教経典では三漏(さんろ)、四瀑流(しぼる)、十結(じっけつ)などのおのおのの一つに数えられる煩悩(ぼんのう)であり、また十二縁起(えんぎ)においては人間存在の苦の因としてまず最初にあげられるので、根本的な煩悩と解されている。後の部派仏教のいくつかの有力な部派や、大乗仏教の瑜伽行(ゆがぎょう)派(唯識(ゆいしき)学派)では、精神現象を心の本体(心王(しんのう))と多くの心の作用(心所(しんじょ))の結び付き(相応(そうおう))によって説明するが、ここでも無明は根本的な煩悩の一心所とされている。すなわち、パーリ上座部では共一切不善心(ぐいっさいふぜんしん)心所、有部では大煩悩地法(だいぼんのうじほう)、瑜伽行派では根本煩悩心所のおのおの一つに数えられ、染汚(せんお)の(煩悩で汚れた)心が生ずるときはかならず存在する煩悩とみなされた。部派仏教の論書『倶舎論(くしゃろん)』に「無明は四諦、仏・法・僧の三宝、善悪の業因(ごういん)、業果(ごうか)を了知しないことである」とまとめられていることから、無明とは仏教の真理に対する無知であることが改めて理解される。

[加藤純章]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

む‐みょう ‥ミャウ【無明】
〘名〙 (avidyā の訳語)
① 仏語。存在の根底にある根本的な無知をいう。真理にくらい無知のことで、最も根本的な煩悩。生老病死などの一切の苦をもたらす根源として、十二因縁では第一に数える。
※法華義疏(7C前)二「有大筋力者。譬此解能断無明等惑」 〔三蔵法数‐四四〕
② (形動) まったく知らないこと。また、そのさま。
※大乗院寺社雑事記‐長享元年(1487)八月一一日「日限等事一切御隠蜜之間、存知之躰一向無之、細川与公方計也、其余は無明に致用意計也」
③ (「無明の酒」のたとえから) 酒をいう。気違い水。
※わらんべ草(1660)一「酒を無明と云事、経文におほく出せり、又狂薬とも云」

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む‐めい【無明】

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