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煙幕【えんまく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

煙幕
えんまく
smoke screen
軍事行動,あるいは軍事目標をの目から隠蔽するために,人為的に発する煙霧。 1701年にスウェーデン軍がドビナ川渡河する際に大量の湿ったわらを燃やしたのが,幕の最初の大規模な使用。第1次世界大戦で化学兵器として登場。黄リン,無水硫酸,四塩化スズ,四塩化チタン発煙硫酸などが発煙剤に使われる。海上では薬煙のほか,重油を不完全燃焼させる煤煙幕も使用される。精密誘導兵器 PGMやスマート弾の進歩と普及に伴い光学的誘導に対する対抗法として新しい煙幕の開発,用法が改善され,戦車にも装備されている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

えん‐まく【煙幕】
戦線で、敵の視界を遮ってその攻撃を困難にしたり、味方所在・行動などを隠したりするための人工的な煙。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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デジタル大辞泉プラス

煙幕
英国の作家ディック・フランシスのミステリー(1972)。原題《Smokescreen》。競馬界を舞台にしたシリーズの第11作。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

えんまく【煙幕 smoke screen】
戦場で敵の視察を制限して敵の行動を妨害し,みかたの行動を有利にするために人工的に展張する煙。現在多用されている発煙器資材としては,発煙油を高温で煙霧化し長時間連続して煙を発生させる発煙機,六塩化エタン,黄リン,四塩化チタンなどを空中に散布して比較的小規模な煙幕を構成する発煙弾や発煙がある。煙幕は使用目的と構成要領から次の三つに分類される。一つは,みかたの部隊や施設などを空地の敵に対して隠ぺいするため,これらの地域を覆うように構成する地域煙幕。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

えんまく【煙幕】
戦闘の際、敵の目をくらますために幕のように広く放散させる煙。
花火の一種。火をつけると、筒から白い煙を噴き上げるもの。
[句項目] 煙幕を張る

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

煙幕
えんまく
戦場で敵の視界を遮って敵の攻撃を困難にし、味方の行動を敵の目から隠して攻撃利点を得、あるいは退避を容易にするために発射、拡散させる人工煙。煙幕の張り方には、砲弾・手榴弾(しゅりゅうだん)に発煙剤を詰めて発射する方法、発煙筒・発煙缶を噴出させる方法や、戦車・自動車により地上に、航空機により空中に、艦船により海上に張るなど種々の方法がある。発煙剤として黄リン、無水硫酸、四塩化チタン、四塩化スズ、発煙硫酸、塩酸アンモニウムなどを使用するが、これを薬煙幕という。形は固体、液体、泥状など。色は白色が普通。また海上では、艦船が重油専焼缶で重油を不完全燃焼させ高速で黒色の煤煙(ばいえん)を展張する。これを煤煙幕という。第一次世界大戦に初めて化学兵器として登場し、砲弾や戦車による煙幕の展張は大いに効果があり、防空用にも使用されたが、航空機による観測能力の向上からしだいに局所利用にとどまり、海上戦ではレーダーの発達によりほとんど効力がなくなった。[寺田近雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

えん‐まく【煙幕】
〘名〙
① 戦線などで、敵の視界をさえぎって攻撃を困難にしたり、味方の行動を隠したりするために、空中や地上に拡散させる人工の煙。
※歩兵操典(1928)第二七五「敵の機関銃の直前に一時煙幕を構成し」
② 真意や行動をかくすための言動。

出典:精選版 日本国語大辞典
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