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【けむり】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


けむり
smoke
可燃性物質燃焼するときに発生する固体液体微粒子の集りで,大気中に放出されるもの。石炭重油などでは炭素の微粒子が多く黒色の煙となり,不完全燃焼では黒色が濃くなる。製鉄所などから発生する赤い煙は,おもに酸化鉄の微粒子である。白い煙は水蒸気ミストが多い。またといわれる無機物が微粒子となって煙に含まれている場合も多い。煙の濃度をはかるにはリンゲルマンの濃度表があり,煙突からの煙の黒さを白から真黒まで5段階に分けて眼で観察するが,この方法は大気汚染防止法の測定法としては使われていない。光電管を用いて測定する方法も開発されている。また大気拡散の実験にも煙が用いられることがある。なお煙の中に含まれるや硫酸微粒子は,大気中の水蒸気を凝結させる核となり,スモッグを発生させる原因となる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

えん【煙】[漢字項目]
常用漢字] [音]エン(呉)(漢) [訓]けむる けむり けむい けぶい
〈エン〉
けむり。「煙害煙突煙幕薫煙黒煙硝煙人煙炊煙噴煙砲煙
煙のようにかすんだもの。もや。「煙雨煙霞煙霧雲煙水煙
すす。「松煙油煙
タバコ。「愛煙・喫煙禁煙嫌煙節煙
〈けむり〉「潮煙砂煙血煙土煙湯煙
[補説]「烟」は異体字。
[難読]煙管(キセル)煙草(タバコ)狼煙(のろし)煙火(はなび)

出典:小学館
監修:松村明
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けぶ【煙/×烟】
《「けぶり」のけむり。けむ。

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けぶり【煙/×烟】
《「けむり」の古形》
けむり1」に同じ。
「汽車はしきりに―を吐きつつある」〈漱石虞美人草
けむり2」に同じ。
「霜いと白うおける朝、遣水より―の立つこそをかしけれ」〈徒然・一九〉
ぼんやりとかすんで1のように見えるもの。草木の芽が出るときのようすなどにいう。
「春日野にまだもえやらぬ若草の―みじかき荻の焼原」〈新勅撰・雑一〉
心中の苦しみ。悩み。
「かがり火にたちそふ恋の―こそ世には絶えせぬ炎なりけれ」〈篝火

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けむ【煙/×烟】
けむり。けぶ。

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けむり【煙/×烟】
《「けぶり」の音変化》
物が燃えるときに立ちのぼるもの。有機物が不完全燃焼するときに出る気体で、固体の微粒子が浮遊している状態をいうが、液体の微粒子が含まれている場合もある。「―がたちこめる」
霞(かすみ)・水蒸気など、1のように空中にたちこめるもの。「湯の―がただよう町」
かまどから立ちのぼるもの。炊煙。また、暮らし。生計。
「細いながら―絶えせず安らかに日は送れど」〈露伴・風流仏〉
[下接語]黒煙潮煙砂煙血煙・朝夕(ちょうせき)の煙・土煙野辺の煙火煙水煙夕煙雪煙湯煙

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デジタル大辞泉プラス

1925年公開の日本映画。監督脚本伊藤大輔、撮影:杉山公平。出演:岡田時彦、森静子、関操、伊藤みはるほか。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

けむり【煙 smoke】
気体中に微細な固体粒子が分散した系を煙というが,普通には,ある種の燃焼過程で生成する不完全燃焼物などが微粒子となって浮遊した状態を指すことが多い。コロイド分散系の一つと考えると,気体を分散媒とする分散系をエーロゾル(煙霧質)といい,固体粒子の分散した系を〈けむり〉,液体の分散した系を〈きり〉と定義するが,この定義は必ずしも厳密には適用できない。というのは,種々の物質の燃焼のときに発生する煙は,非常に細かく分散した固体粒子とともに粒子上に凝縮した液体を含むことが多いからである。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)


けむり
気体を分散媒とし、固体粒子を分散質とするコロイド分散系が煙である。しかし通常いわれる「煙」を科学的に定義することはかなりむずかしい。たとえば、たばこの煙は、大部分が液体の微粒子であり、煙霧質(エアロゾル、エーロゾルとも)とまとめてよぶほうが適切である。
 多くの有機物が燃焼した場合に生じる煙は、炭素質の微粒子(煤(すす))で、径が1~100ナノメートルのものが空気中に分散したものであるが、そのほかに燃料の分解によって生じた液体の微粒子も含まれる。セメントの煙などは、もっと大きな粒子(径が1マイクロメートル以上)のものを含むが、このようなものになってくると、もはや煙というよりも、塵埃(じんあい)ということが多い。空気中では0.1マイクロメートル以下の粒子の沈降速度は、これよりも大きな粒子に比べて格段に小さくなるので、その意味ではこのくらいの大きさを上限とする固体粒子が浮遊しているものが煙ということになる。
 墨をつくるには、種油や松根などを燃して得られる炭素の微粒子を集めて原料にするのである。[山崎 昶]

煙の文化的利用

喫煙や料理(薫製)のほか、〔1〕煙のもつ動物を窒息させる力を利用する場合と、〔2〕煙の地から天へ昇る性質を利用する場合とがある。また、煙の利用目的としては、(a)そのような煙の物理的な力と性質を使って実際の効果を期待する実用的な使い方と、(b)煙の力と性質を象徴的に利用して宗教儀礼で用いる場合に分けることができる。
 煙が動物を窒息させる力は、実用面では、害虫を追い払ったり、狩猟動物を穴や、やぶから追い出すために使われ、宗教的利用としては、悪霊に取り憑(つ)かれた病人を治すため煙で悪霊をいぶり出す。たとえば日本では、狐(きつね)や犬神などに憑かれたとき、松葉やトウガラシや硫黄(いおう)を燃やして憑き物を落とす。南北アメリカ大陸では、シャーマンがたばこの煙を患者に吹きかけて病気を治すことが多い。東南アジアの各地に、産婦に煙をかけて清め、悪霊を払う習俗がみられる。
 煙が天へ昇る性質は、広い意味でのコミュニケーションの目的に利用される。実用面では、のろしとして通信手段となる。宗教儀礼においては、煙が天と地を媒介するもの、つまり、神や霊的世界と人間やこの世とを媒介し、両者の交流、通信を可能にするものとして用いられる。メキシコのマヤ人の社会では、宗教儀礼で使われるろうそくの煙は祈りのことばを天の神に伝えるといわれている。世界各地でシャーマンが恍惚(こうこつ)状態に入るときに煙がしばしば用いられる。煙がシャーマンを忘我状態に導き、神や精霊を呼び寄せ、神霊との交流をもたらすとされる。アメリカ大陸ではたばこの煙がよく用いられる。たとえばブラジルのボロロ人は、トウモロコシの収穫祭のとき呪医(じゅい)が踊ったり歌いながらたばこを何本ものみ、陶酔状態になる。北アメリカの多くの先住民の間で、神や精霊に対してたばこの煙を捧(ささ)げたり、猟の前にたばこの煙で動物霊を慰撫(いぶ)する。コマンチの人々はたばこの煙を大精霊と太陽に捧げる。ブラックフットの人々はたばこの煙の形で自分の守護霊を知る。また北米インディアンの間では、戦争や紛争のあと和解するときにしばしば喫煙が行われた。たばこの煙は人と霊的存在、対立する人間の間を仲介する力をもっているからと考えられる。においの強い香(こう)を用いることも、たとえばアジアの各地のシャーマンに多い。また、仏教で広く使われる香(線香)や、一部のキリスト教会で使われる香も、その煙が悪霊を払い、心身を清め、場を浄化するということだけでなく、本来隔絶している神と人とを媒介する力を香がもっているから用いると考えられる。
 煙が重要な役割を果たすもう一つの儀礼に雨乞(あまご)いがある。雨乞いのとき、しばしば山頂などでたき火をしたり、よく煙が出るものを燃やす。この煙は雨雲を模したものと解釈することができるが、超自然的世界との象徴的通信手段として煙が用いられていると考えることもできる。[板橋作美]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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