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煩悩【ぼんのう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

煩悩
ぼんのう
klésa
仏教用語。惑 (わく) ,随眠 (ずいみん) ともいう。悟りの境地を妨げる一切の精神作用をさし,根本煩悩と枝末煩悩との2種に分類される。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ぼん‐のう〔‐ナウ〕【煩悩】
《〈梵〉kleśaの訳。苦悩・心痛の意》仏語。身心を悩まし苦しめ、煩わせ、けがす精神作用。貪(とん)瞋(しん)痴(ち)は根元的な煩悩として三毒という。染。結。垢(く)。「煩悩にさいなまれる」「煩悩を解脱する」

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世界大百科事典 第2版

ぼんのう【煩悩】
原語のサンスクリット〈クレーシャkleśa〉は〈苦しめる〉〈汚す〉という動詞kliśの名詞形であり,〈汚れた心〉〈苦しむ心〉というのが煩悩の原意である。総じて,われわれを悩まし害し誤謬に導く不善の心を煩悩と呼ぶ。仏教の経論にはさまざまの種類の煩悩があげられているが,代表的なものとしては,次のような分類がある。(1)貪(とん),瞋(じん),痴(ち)の3種。(2)貪,瞋,痴,慢,疑,悪見の6種の根本煩悩と,忿(ふん),,悩,嫉(しつ),慳(けん),誑(おう),諂(てん),憍(きよう),害,無慚(むざん),無愧(むき),惛沈(こんじん),掉挙(じようこ),不信,懈怠(けだい),放逸,失念,散乱,不正知(ふしようち)の20種の随煩悩

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ぼんのう【煩悩】
人間の心身の苦しみを生みだす精神のはたらき。肉体や心の欲望、他者への怒り、仮の実在への執着など。「三毒」「九十八随眠」「百八煩悩」「八万四千煩悩」などと分類され、これらを仏道の修行によって消滅させることによって悟りを開く。染ぜん。漏。結。暴流ぼる。使。塵労。随眠。垢。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

煩悩
ぼんのう
仏教で説く、衆生(しゅじょう)の身心を煩わし悩ます精神作用の総称。クレーシャkleaというサンスクリット語が中国で「煩悩」「惑」と翻訳されたのであるが、この語は「汚(けが)す」という意味合いももっており、そのために「染(ぜん)」「染汚(ぜんま)」などとも訳された。またこのことばは元来、不善・不浄(ふじょう)の精神状態を表す数多くの仏教術語のうちの一つであったが、やがてそれらの心理作用や精神状態を総称し、代表することばとして使われるようになった。このような広い意味での煩悩には、もっとも基本的なものとして、「三毒」「三垢(さんく)」「三不善根」などといわれる貪(とん)(執着)・瞋(じん)(憎悪)・痴(ち)(無知)がある。これに慢(まん)(慢心)・疑〔(ぎ)、仏教の教えに対する疑い〕・見〔(けん)、誤った見解〕を加えて六煩悩といい、根本的な煩悩とされる。このほか、潜在的な煩悩である随眠(ずいめん)、現に作用している煩悩である纏(てん)、あるいは結(けつ)・縛(ばく)・漏(ろ)など、人間の不善の心理状態を詳細に分析して、きわめて多種多様の煩悩が説かれ、「百八の煩悩」「八万四千の煩悩」などといわれた。これらの煩悩を滅ぼし尽くすことによって解脱(げだつ)することができるのであり、したがって煩悩はあくまで断じられるべき対象として説かれたのである。しかし後世の大乗仏教のなかには、煩悩と悟(さと)りの本質はなんら異なるものではないという、「煩悩即菩提(ぼだい)」を主張するものも現れるに至った。このように煩悩の問題は、悟りの境地と深くかかわるため、重要なテーマとして仏教においてさまざまな形で論じられている。[池田練太郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ぼん‐のう ‥ナウ【煩悩】
〘名〙 (kleśa の訳語。苦悩・心痛の意) 仏語。心を煩わし、身を悩ます心の働き。心身を悩ます一切の精神作用の総称。貪(とん)・瞋(しん)・痴(ち)の三つは三毒と称して、その最も根元的なものとする。その他、根本煩悩、枝末煩悩、十煩悩など種々に説かれる。煩悩心。
※菅家文草(900頃)四・懺悔会作「一切衆生煩悩身 求哀懺悔仰能仁」 〔勝鬘経‐一乗章〕

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