●熊野川【くまのがわ】
熊野川
くまのがわ
和歌山県南
東部,
新宮市中・
北部の旧町域。
熊野川右岸に位置する。 1956年小口村,三津ノ村,九重村,玉置口村の4村と敷屋村の一部が
合体して町制。 2005年
新宮市と合体。
大部分は
紀伊山地で,林業を主とする。東部の宮井は
熊野川と支流
北山川の合流点。その北東方の北山
川右岸に,
奈良県と
三重県に囲まれた飛び地があり,沿岸の
瀞八丁 (→
瀞峡 ) は国の
特別名勝・
天然記念物に指定されている。熊野川に沿う志古に,瀞峡観光のジェット船乗船場があり,
流域は
吉野熊野国立公園に属する。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
熊野川
くまのがわ
紀伊半島南部の川。
上流は奈良県の
大峰山脈に
源を発する
十津川を
本流とし,
和歌山県に入って熊野川となる。新宮市北部の宮井で三重県からの
北山川と合流し,三重・和歌山県境をほぼ南流,
熊野灘に注ぐ。全長 183km。近畿地方最長の川。かつては
新宮川といわれたが,1998年熊野川に名称変更された。なお,
水系は今日でも新宮川水系と呼ばれる。先行性河川で
山地を
穿入蛇行し,峡谷美をつくる。特に宮井から新宮までの間の九里峡は,
両岸に柱状節理(→
節理)の
花崗斑岩の垂直の
崖が続く景勝地で,流域一帯は
吉野熊野国立公園に属する。十津川,北山川の流域は
スギ,
ヒノキの美林地帯で,熊野川では古くから
筏流しによる木材運搬が行なわれていたが,トラック輸送に代わった。平安時代以来,川舟による
熊野詣での参詣路としても利用された。上流域は多雨地域で
水量も多く,多目的ダムの
猿谷ダム,発電専用ダムの
風屋ダム,二津野ダムなどが建設されている。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
くまの‐がわ〔‐がは〕【熊野川】
和歌山・三重県境を流れる川。源は奈良県の天(てん)ノ川。上流は
十津(とつ)川といい、
途中で北山川を合わせ、新宮市で
熊野灘(くまのなだ)に注ぐ。長さ183キロ。新宮川。
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
くまのがわ【熊野川】
紀伊山地に
水源をもち,奈良県吉野郡から三重・和歌山県境を流れ熊野灘に注ぐ川。新宮(しんぐう)川ともいう。幹川流路延長183km,全流域面積2360km2。上流の奈良県側では
十津(とつ)川と呼ばれ,三重・和歌山県境で紀伊山地東部を流れる
北山川を合流する。日本有数の多雨地帯を流域にもち流量は豊富であるが流域内の
耕地はわずかで,人口も流域市町村合わせて約10万人にすぎない。1956‐65年の吉野熊野総合開発により,
電源,林産資源の開発が行われ,十津川流域には,猿谷,風屋,二津野など,北山川流域には,
坂本,池原などのダムが建設された。
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
くまの‐がわ ‥がは【熊野川】
和歌山、三重両県境を流れる川。大峰山に発する十津川を本流に、北山川を合わせ、熊野灘に注ぐ。流域はスギ、ヒノキの大森林地帯で、吉野熊野国立公園の一部。新宮川。飛鳥川。
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
くまのがわ【熊野川】
出典:講談社
(C)Kodansha 2013.
この内容は執筆時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。
「熊野川」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●熊野川の関連情報
他サービスで検索