@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

燭台【しょくだい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

燭台
しょくだい
candlestand
ろうそくをともす灯具。木,青銅真鍮陶器製のものが多い。日本では鎌倉時代の末期に中国からろうそくが輸入されるとともに,寺社などで使われはじめたものと思われ,室町時代には,茶会の式法で香炉花瓶とともに三具足 (みつぐそく) の一つとして,仏画の掛物の前に供えることが盛んになった。江戸時代には行灯 (あんどん) とともに一般化し,手に持つ手燭もできた。西洋では前3世紀にはろうそくが存在したものと思われ,ローマ時代には台も使用されていた。しかしろうそくの使用が盛んになったのは中世 (特にキリスト教会) からで,鉄,銅,青銅製の燭が多い。ルネサンス期に入ると,多数のろうそくをともすキャンディレブラム (板状の燭台) が生れ,17~18世紀の宮廷社会では銀製のほか,装飾を施した陶器やブロンズ製の燭台が,バロックロココ様式で製作されるようになった。現在はほとんど室内の装飾や祭礼用に用いられている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

しょく‐だい【×燭台】
室内照明器具の一。蝋燭(ろうそく)を立てて火をともす台。蝋燭立て。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

しょくだい【燭台】
灯火具の一種で,ろうそくを立てる台。日本では灯油と灯芯による灯火具としての灯台は早くから行われ,平安時代にはすでにその形もととのったが,燭台はいつごろから使われたかはっきりしない。ろうそくが中国から伝えられたのは鎌倉時代の末ころではなかろうかといわれ,燭台もまたこれにともなってそのころ伝来したものともみられる。1444年(文安1)の《下学集》に〈燭台〉の語がみえるが,室町時代には香炉,花瓶とともに三具足(みつぐそく)といって仏前に供える風が盛んになり,また座敷飾の道具として掛軸の前におくことが《君台観左右帳記》にみえ,〈五具足と申て,鶴燭台一対,花瓶一対,香合(こうごう),香匙(こうさじ)台をかれ候〉と記されている。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

しょくだい【燭台】
蠟燭ろうそくを立ててともす台。蠟燭立て。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

燭台
しょくだい
ろうそく用灯火具の一種。ろうそくを立てて点火する台で、もっぱら室内の照明や寝室の常夜灯として使用された。
 日本で燭台が初めて使用されたのは奈良時代で、仏教の伝来に伴って輸入されたろうそくとともに、仏前の荘厳(しょうごん)として用いられていた。しかも、当時用いられたろうそくは、中国から輸入の蜜蝋(みつろう)で、貴重品であったから、宮廷、寺院の一部に用いられたにすぎなかった。燭台の語が文献にみえるのは、1444年(文安1)の『下学集(かがくしゅう)』が初めであるが、これ以前はあるいは灯台の名でよばれていたのかもしれないし、また、このころ国内で木ろうそくの製造が始まり、燭台が広く普及し始めたためであったからかもしれない。室町時代に入ると、燭台は香炉(こうろ)・花瓶(かびん)とともに三具足(みつぐそく)・五具足などといって、仏前に供える風が盛んになり、また室内装飾として掛軸の前に置くことなどが流行した。仏前に供える燭台としては、カメの背にツルが立ち、その嘴(くちばし)にろうそく立ての皿が取り付けられた銅・真鍮(しんちゅう)製のものがあり、室内装飾としての燭台には陶製のものもつくられるようになり、この時代の南蛮人をかたどった珍しい織部焼(おりべやき)の燭台なども残っている。江戸時代には、燭台は行灯(あんどん)とともに広く一般化し、各種の形のものができたが、だいたい木・鉄・真鍮などでつくられ、構造は、台上の細長い支柱の上に、ろうそくを立てる火皿をつけ、その支柱に芯切(しんきり)をつけたものであった。また手で持ち運ぶ手燭(てしょく)という燭台も用いられ、これに火袋(ひぶくろ)を取り付けたものを雪洞(ぼんぼり)とよんだ。
 中国では、ろうそくは早く紀元前3世紀に存在したことが知られており、燭台の遺物も戦国時代末と認められる河南省洛陽(らくよう)県の墳墓から出土している。その構造は、青銅製で高台の受け皿の中央に釘(くぎ)の立っているものや、楕円(だえん)形の箱状で蓋(ふた)の半面が蝶番(ちょうつがい)で開閉し、その開いた蓋の中央に釘が立っている燭台などであった。また漢代の墳墓からも燭台が出土しており、たとえば、中国東北部の遼陽(りょうよう)からは瓦(かわら)製明器(めいき)の筒型のものが、また中国内地からは緑釉(りょくゆう)を施したクマ型、あるいは鳥型の瓦製明器の燭台が発掘されている。
 一方、ヨーロッパでも、蜜蝋が早くエジプト人やギリシア人に知られ、紀元前3世紀には、すでに存在していたとされるから、燭台はおそらくギリシア時代末に発明されたものと考えられる。ローマ時代に燭台があったことは確かで、数は少ないが、ティトゥス帝の凱旋(がいせん)門やポンペイの遺跡などから、当時の燭台を知ることができる。中世になると、キリスト教寺院では、鉄・銅・青銅製の燭台が盛んに用いられ、さらに17~18世紀の宮廷では、室内装飾として、もっぱら銀・陶磁器やブロンズ製の華麗な燭台がつくられ、用いられた。[宮本瑞夫]
『宮本馨太郎著『燈火――その種類と変遷』(1964・六人社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

しょく‐だい【燭台】
〘名〙 室内照明器具の一つで、蝋燭(ろうそく)を立てて火をともす台。仏具としては、三具足の一つ。多くは持ち運びができるが、固着したものもある。蝋燭立て。蝋燭台。燭架。そくだい。〔文明本節用集(室町中)〕
※俳諧・炭俵(1694)上「客を送りて提る燭台〈岱水〉 今のまに雪の厚さを指てみる〈孤屋〉」 〔白居易‐酔中酬殷協律詩〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

そく‐だい【燭台】
〘名〙 (「そく」は「燭」の呉音) 室内照明器具の一つで、ろうそくを立てて火をともす台。しょくだい。〔東寺百合文書‐を・宝徳三年(1451)一〇月七日・上久世庄華蔵庵雑具以下目録〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

燭台」の用語解説はコトバンクが提供しています。

燭台の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation