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牛車【ぎっしゃ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

牛車
ぎっしゃ
平安時代以後の公家乗用とした車。牛に引かせ,4人乗りで,6人ぐらいまで乗れた。屋形の部分に豪華な装飾を凝らしたものが多い。官職により利用上の制限があり,臣下の場合,多くは摂関大臣に許されたが,老病の出仕者や僧侶などにも許されている。牛車の使用許可書を「牛車宣旨」という。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

うし‐ぐるま【牛車】
牛に引かせる荷車。
牛に引かせる屋形車。ぎっしゃ。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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ぎっ‐しゃ【牛車】
牛にひかせる乗用の車。主として平安時代、貴族階級を中心に使われ、身分により種類が異なった。唐車(からぐるま)雨眉(あままゆ)の車檳榔毛(びろうげ)の車糸毛の車網代車(あじろぐるま)八葉(はちよう)の車など。御所車。うしぐるま。ぎゅうしゃ。

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ぎゅう‐しゃ〔ギウ‐〕【牛車】
牛が引く荷車。うしぐるま。
ぎっしゃ(牛車)」に同じ。

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世界大百科事典 第2版

ぎっしゃ【牛車】
牛にひかせる乗用車。平安時代以降おもに公家が用いた。構造や装飾の違いにより多くの呼称があり,乗る人の位階・家柄や公私用の別などによって用いる車の種類が定まっていた。宮城内に車を乗り入れることは禁じられていたが,〈牛車の宣旨(せんじ)〉を賜って許可された者は特別に車に乗って宮城門を出入りできた。装飾が華美に過ぎたり身分の下の者が乗用したりすることがあったので,しばしば過差禁止の対象となり禁令が出された。

出典:株式会社平凡社
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ぎゅうしゃ【牛車】

[中国]
 中国では,子牛に引かせる車を犢車(とくしや)という。先秦時代から現在まで主として荷車として利用されている。二輪車車輪放射状のものが多い。乗物としての牛車は,漢代以前は貧者に限られ,後漢末の霊帝(在位168‐189),献帝(在位189‐220)のころから六朝の間に天子から士大夫にいたるまであらゆる階層の常用車となった。このためこの時代には,馬車は流行しなくなり,とくに優れた牛を賽牛呼び,ときには千里の馬になぞらえて八百里の牛と称して珍重した。

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うしぐるま【牛車】

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大辞林 第三版

うしぐるま【牛車】
牛の引く車。普通、荷車として用いる。ぎゅうしゃ。
ぎっしゃ(牛車)に同じ。

出典:三省堂
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ぎっしゃ【牛車】
主に平安時代、牛にひかせた貴人用の車。屋形の部分に豪華な装飾を凝らしたものが多く、唐庇からびさしの車・糸毛の車・檳榔毛びろうげの車・網代あじろの車・八葉の車・御所車などがあり、位階や公用・私用の別によって乗る車の種類が定められていた。うしぐるま。ぎゅうしゃ。

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ぎゅうしゃ【牛車】
牛に引かせる車。
ぎっしゃ(牛車)に同じ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

牛車
ぎっしゃ
牛に引かせた屋形(やかた)の乗り物で、貴族が用いた。奈良時代以前にも車の制はあったが、平安遷都以来、京洛(きょうらく)を中心に道路の発達と路面の整備によって、牛車を盛んに乗用として利用するようになった。乗用の目的とともに、外観の装飾を華美にすることを競ったことが、賀茂祭(かもまつり)に用いた飾車(かざりぐるま)や、出衣(いだしぎぬ)といって女房の着ている衣装の一部を美しく重ねて御簾(みす)から垂らして見物の一つとしたことでも知られる。また朝廷は乗用の身分制限と華美な装飾を禁止する法令を、平安中期を中心に発している。しかし、武家の世になると牛車の乗用は衰え、特定の乗り物となり、一般日常には腰輿(たごし)を使用した。室町時代以降、大型化した新しい様式の御所車(ごしょぐるま)が出現した。
 牛車の構造は、軸(よこがみ)の両端に車輪をつけた二輪車で、人の乗る屋形(またの名を箱という)をのせる。この前方左右に長く前に出ている木を轅(ながえ)といい、その先端の横木、軛(くびき)を牛の首にかける。屋形の出入口には御簾を前後に懸け垂らし、内側に絹布の下簾(したすだれ)をつける。4人乗りが通常で、2人や6人の場合もある。乗り降りは榻(しじ)を踏み台とし、乗るときは後方から、降りるときは牛を外して前方からとする。男が乗るときは御簾を上げ、女が乗るときは御簾を下ろしている。御所車は車輪や箱が大きいため、榻で乗車は困難なので、五つの階段を設けた棧(はしたて)を用いるようになった。
 牛車の種類は、箱の構造、外装、彩色文様によって分けられ、その使用は官位・身分により、また正式の出行か否かによって使用の制限があった。[郷家忠臣]

種類

(1)唐(から)の車(くるま) 唐庇車(からびさしのくるま)ともいい、屋根が唐棟(からむね)の破風(はふ)につくったところから名がつけられ、太上(だいじょう)天皇、摂政関白(せっしょうかんぱく)が大嘗会御禊(だいじょうえごけい)の行事、春日詣(かすがもうで)や、賀茂詣などといった晴の日に乗用して、もっとも尊重された。
(2)網代(あじろ)車 文(もん)の車ともいい、ヒノキやタケなどの薄板を網代に組み、袖(そで)を白く塗り、家の車の紋をつけた。大臣以下の公卿(くぎょう)が略儀遠行に用いた。
(3)半蔀(はじとみ)車 網代車の一種で、物見の懸戸が上下2枚からなり、下1枚を固定し、上1枚を外側へ上げて釣り、開閉できる釣り蔀、半蔀という構造になっている。
(4)檳榔毛(びろうげ)車 毛車(けぐるま)ともいい、ビロウの葉を細く裂いて毛のようにして屋根を葺(ふ)いた車。ビロウの産地は、島津庄(しょう)(鹿児島県)志布志(しぶし)村の檳榔島で、使用者は太上天皇以下四位以上、また僧綱(そうごう)や女房も用いる一般的な車。
(5)糸毛(いとげ)車 車の前後の庇(ひさし)に青・紫・赤などの総(ふさ)を垂らし、青糸毛車、紫糸毛車、赤糸毛車の別があったが、糸毛の由来については明確でない。内親王、三位(さんみ)以上の内命婦(ないみょうぶ)、更衣の貴婦人が乗用し、とくに赤毛の車を賀茂祭の使に用いた。
(6)八葉(はちよう)車 八曜車とも書く。網代を萌黄(もえぎ)色に塗り、その上に八葉の紋すなわち、九曜星紋を描いた車。紋の大小により別があり、大八葉は大臣・公卿・僧正・僧綱が日常に、小八葉は略儀なもので、小納言(しょうなごん)以下の地下人(じげにん)や僧侶(そうりょ)が用いた。[郷家忠臣]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

うし‐ぐるま【牛車】
〘名〙 (「うしくるま」とも)
① 牛に引かせる屋形車で、平安時代では貴人の乗物。地位や目的によって使い分けるが、構造上は唐庇車・檳榔毛車・糸毛車・半蔀車などがある。ぎっしゃ。
※宇津保(970‐999頃)国譲下「うしぐるまを梨壺にゆるさん」
② 牛に引かせる荷車。
※子孫鑑(1667か)中「駄賃取并牛車(ウシグルマ)・せをひかるこ」
③ 千両箱を積んだ②をかたどって作った木製のおもちゃ。京都のみやげとして、北野神社、東寺、真如堂など社寺の祭礼に売られた。

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ぎっ‐しゃ【牛車】
〘名〙 牛にひかせる乗用の車。乗る人の位階、家格や正式の出行か否かなどによりその構造が種々に分かれ、名称も異なる。唐庇車(からびさしのくるま)、雨眉車(あままゆのくるま)、檳榔庇車(びろうびさしのくるま)、檳榔毛車(びろうげのくるま)、糸毛車(いとげのくるま)、半蔀車(はじとみのくるま)、網代庇車(あじろびさしのくるま)、網代車(あじろのくるま)、八葉車(はちようのくるま)、金作車(こがねづくりのくるま)、飾車(かざりぐるま)、黒筵車(くろむしろのくるま)、板車などの種類がある。御所車。ぎゅうしゃ。
※三代実録‐貞観三年(861)二月一八日「太后可鳳輦、而今日用牛車

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ぎゅう‐しゃ ギウ‥【牛車】
〘名〙
① 牛がひく車。牛にひかせる大きな荷車。うしぐるま。
※広益熟字典(1874)〈湯浅忠良〉「牛車 ギウシャ」 〔史記‐越世家〕
※義経記(室町中か)六「院参し給ふ時、腰輿ぎうしゃに召されて」

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ご‐しゃ【牛車】
〘名〙 (「ご」は「牛」の慣用音) 仏語。三車の一つ。牛にひかせる車。大乗を意味する。
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)二「かの諸子の、牛車(コシャ)(〈注〉コウシノクルマ)をもとむるがために、火宅をいづるがごとし」 〔法華経‐譬喩品〕

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