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猿回し【さるまわし】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

猿回し
さるまわし
大道芸の一つ。サルにをさせて各地を回る。猿飼曳き (猿引き) ともいう。鎌倉時代からの記録が残されているが,古代よりサルはウマの守護のため,初春,主として厩舎へ祝言に訪れたという。江戸では非人頭,弾左衛門配下で,浅草の猿屋町,山谷新町などに住み,駿河,三河尾張紀伊などの各地でも,それぞれの棟梁のもとで垣内 (かいと) などの集団をなしていた。狂言靫猿』にその芸能が残っている。のち,季節に関係のない見世物芸として,寛文年間 (1661~73) の頃から猿芝居が起こり,天明年間 (1781~89) 頃にはかつらや衣装を着けて歌舞伎役者のまねをさせるものが出たが,大正以後昭和にいたって衰退した。しかし近年になって復興の動きがみられ,1991年の文化庁芸術祭では演芸部門で若手の猿回し村崎太郎が受賞して話題になった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

さる‐まわし〔‐まはし〕【猿回し】
猿に芸を仕込んで見世物にする大道芸。猿飼い。猿ひき。猿遣い 新年》「竹馬をよけて通るや―/虚子

出典:小学館
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日本文化いろは事典

猿回し
猿を操って、猿に様々な芸をさせる大道芸です。主として正月などのめでたい時に行われる芸ですが、全国的にも非常に人気が高く、全国を公演して周る猿まわし団も存在しています。

出典:シナジーマーティング(株)

世界大百科事典 第2版

さるまわし【猿回し】
大道芸一種。猿引き,猿飼,猿舞猿太夫,まし遣いなどともいう。猿を飼いならして芸をさせるもので,その歴史は古く,《吾妻鏡》にも左馬頭入道正義が猿を舞わせた記事が見える。古くは厩祭(うまやまつり)や厄病除けの祈禱をし,祝言を述べて猿を舞わせる祝言職であった。初春の祝福芸として万歳とともに禁裏や高家への出入りも許されている。江戸時代には各地に猿屋町・猿屋垣内が置かれ,組織化された集団があった。のちには季節を問わず大道芸,門付(かどづけ)芸として人気を集め,猿芝居に転じたりした。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

さるまわし【猿回し】
猿を使って種々の芸をさせ、金銭をもらい受ける大道芸。主として正月、門付かどづけや辻芸をしながら町々を巡り歩いた。さるかい。さるつかい。さるひき。 [季] 新年。 物思へば猿よりやせて- /内藤鳴雪

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

猿回し
さるまわし
猿に芸をさせて金銭を得る大道芸。猿舞(さるまわ)し、猿曳(さるひき)、猿引き、猿飼(さるかい)、猿太夫(さるだゆう)などさまざまな呼称がある。猿が馬の病気を治すという信仰は中国伝来のもので、近世まで厩(うまや)で猿を舞わせるということが行われていた。そのために城下に猿回しを置いたという。猿回しが芸能として確立するのは鎌倉時代で、『吾妻鑑(あづまかがみ)』の寛元3年(1245)の条や、1300年(正安2)ごろに成立したといわれる絵巻『融通念仏縁起(ゆうずうねんぶつえんぎ)』などによって確かめられる。中世、猿飼は猿楽(さるがく)、アルキ白拍子(しらびょうし)、鉢叩(はちたたき)などとともに七道者(しちどうもの)の一つにあげられている。いわゆるアルキ渡世の芸人であり、非人として賤民(せんみん)視されていた。近世に入って猿回しはいっそう芸人化し、全国にその数を増しているが、下級神人として大名家や貴人の屋敷に参入し、厩の祈祷(きとう)や疫病退散の呪術(じゅじゅつ)を職能として保持しつつ、一方では猿と馬、猿と犬といった組合せで芝居を仕組んで、掛け小屋で興行されることも近世初頭から行われていた。狂言の『靭猿(うつぼざる)』や、人形浄瑠璃(じょうるり)の『近頃河原達引(ちかごろかわらのたてひき)』などにも取り入れられているのでもわかるように、大道芸の花形であったが、明治以後急速に姿を消した。[織田紘二]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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