@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

猿若【さるわか】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

猿若
さるわか
阿国歌舞伎発生当初の歌舞伎道化方名称。名古屋山三 (→名古屋山三郎 ) の家来として登場し,魯鈍役柄と,ものまね,雄弁術を売り物にした。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

猿若
さるわか
猿若座 (→中村座 ) の寿狂言,家の狂言大名の下人の猿若が,主人に隠れて伊勢参りをし,その言いわけに主人に道中の話を流行歌などの諸芸を折込んで聞かせるもの。寛文から元禄にかけて『女猿若』『浮世猿若』などが上演された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

さるわか【猿若】

初期歌舞伎で、こっけいな物まね口上の雄弁術などを演じた役柄。道化方(どうけがた)前身
1を主人公とした歌舞伎狂言または所作事。諸種の演目があったが、中村座寿狂言として伝わる「猿若」の台本は、現存最古の歌舞伎脚本とされる。
江戸時代の大道芸人で、歌舞伎の猿若をまねて、こっけいな一人狂言をして歩いた者。
江戸歌舞伎の創始者で、猿若のを専門とした初代中村勘三郎およびその一族別名

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

さるわか【猿若】
歌舞伎の役柄または狂言の名。(1)お国歌舞伎時代に舞台に登場した道化役で,扮装は粗末な青系統の単衣に脚絆ばき,手拭ようの布で頰被りの下人風で現れ,〈魯鈍〉な性格を演じた。舞台の猿若は唐団扇を持ち,床几運びをすることもあり,そこには,猿若の芸能と風流踊との関連が示されていると思われる。猿若の演技としては,写実的物真似芸や雄弁術,獅子踊木遣音頭などをみせた。また,民俗芸能や大道芸の中にも〈猿若〉と称する道化役がある。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

さるわか【猿若】
初期歌舞伎において、滑稽な演技や雄弁術などを演じた役柄。また、その演技者。道化方の前身。
を主人公とした演目。猿若座の家狂言として伝わる台本のほか、数種の曲名が伝わる。
初世中村勘三郎の前姓。
滑稽な演技をして歩く大道芸人。
民俗芸能における道化役。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

猿若
さるわか
初期歌舞伎(かぶき)の役柄および狂言の名。
(1)初期の女歌舞伎に登場した道化役。粗末な青色系統の単衣(ひとえ)を着け、黒の脚絆(きゃはん)・白足袋(しろたび)を履き、手拭(てぬぐい)のような布で頬(ほお)かむりするといった独特な扮装(ふんそう)をし、唐団扇(とううちわ)を持った。舞台では、主役が扮する歌舞伎者の下人の役どころで登場し、木遣(きやり)の音頭取り、獅子(しし)踊り、雄弁術、滑稽(こっけい)な物真似(ものまね)芸など雑多な芸をこなした。女太夫(たゆう)(和尚(おしょう)といった)の登場について、床几(しょうぎ)や持ち物を運ぶこともあった。この役柄が野郎歌舞伎時代の「道外方(どうけがた)」に受け継がれた。なお、民俗芸能や大道芸にも、猿若と名づける道化役や物真似芸を見せる芸人がいたことが知られる。
(2)1624年(寛永1)に猿若勘三郎が創始した猿若座(後の中村座)に、由緒のある「寿(ことぶき)家の狂言」として「猿若」という狂言を伝承していた。これは、主人に隠れて伊勢(いせ)参りをした下人が、主人の大名の叱責(しっせき)を逃れようと流行唄(はやりうた)まじりで道中話をする筋の単純な狂言で、そのなかに木遣音頭や獅子踊りなど、初期の猿若が得意にした芸が取り入れてある。[服部幸雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

さるわか【猿若】
[1] 〘名〙
① 初期の歌舞伎の役柄の一つ。道外方(どうけがた)の前身。江戸時代、阿国歌舞伎の頃、滑稽なしぐさを演じた者の名に由来するという。道化役。
※慶長見聞集(1614)二「取分猿若出て色々様々の物まねするこそおかしけれ」
② ①を主人公とした滑稽な内容の歌舞伎狂言、または所作事(しょさごと)をいう。諸種の演目があったが伝わらず寛永(一六二四‐四四)頃に初代中村(猿若)勘三郎が創始し、猿若座(中村座)の寿狂言または家狂言として伝えられた「猿若」は、歌舞伎最古の脚本とされている。〔雍州府志(1684)〕
③ ①をまねて、滑稽なしぐさをして歩く大道芸人をいう。
※俳諧・誹諧用意風躰(1673)「わけなき事をいひ出るは、猿若(サルワカ)などのたはけて人におかしがらるるたぐひとや申べからん」
④ 軽薄な若者をののしっていう語。猿松。
※浄瑠璃・曾我虎が磨(1711頃)下「五郎丸とやらいふさる若に首討たるる」
[2] 江戸歌舞伎の創始者初代中村(猿若)勘三郎およびその一族の称。また、その一座。
※評判記・役者賭双六(1717)江戸「さかい町猿若勘三郎座」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典

猿若
さるわか
歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
寛永10(江戸・中村座)

出典:日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」
(C) Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

猿若」の用語解説はコトバンクが提供しています。

猿若の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation