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玄関【げんかん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

玄関
げんかん
建物の主要な出入口。昔は家の格式を表わすものとして,関をりっぱにし,主として客を迎えたり主人出入りに用い,家族は内玄関から出入りした。しかし現代住宅では,玄関には機能的な出入口の役目をもたせ,必要以上にりっぱにすることはなくなった。広さは家族数によるが,最小でも畳1枚ぐらいは必要でその半分土間としてコンクリートタイル石材など水洗いのできる材料で仕上げる。他の半分は板張りとし,土間より 20~25cmぐらい高くする。玄関には衣類掛けや靴箱を設ける。また外部に通じるには,錠,ドアチェーンなどをつけ,のぞきドアアイで訪問者がわかるようにするとよい。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

げん‐かん〔‐クワン〕【玄関】
2が原義》
建物・住居の主要な出入り口。「正面玄関
禅宗で、玄妙な道に入る関門。転じて、禅寺方丈への入り口
寺の書院の入り口や公家車寄せ、また、武家の入り口の式台のある所。
江戸時代、名主宅のこと。玄関を構えることを許されたのでいう。

出典:小学館
監修:松村明
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とっさの日本語便利帳

玄関
もとは字義通り「玄妙の道に入るための関門」という抽象的な意味だったのが、そこから仏道の入り口として禅寺の門を指すようになり、さらに寺社武家屋敷の入り口にも用いられ、現在の家屋の入り口の意味になった。

出典:(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」

世界大百科事典 第2版

げんかん【玄関】
中国においては《老子》に〈玄之又玄衆妙之門〉とあるように幽玄の道の入口という意であったが,転じて禅学に入門するという意味に使われた。日本においても字義どおり使われたこともあるが,転じて禅宗寺院の方丈の入口を指すようになり,ついで,武家住宅の式台(戸口の前につけた低い板敷きの)付きの入口,さらには一般住宅の主要な入口を指すようになり,今日では一般住宅の入口の意味が定着している。 日本の禅宗寺院では,鎌倉時代末期に書かれた建長寺の伽藍指図中に,伽藍の中軸線にそって方丈西隣の得月楼にいたる廊の中扉に玄関の書込みがあり,方丈への入口を意味していたことがわかる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

げんかん【玄関】
近世にはげんかとも
一般に、建物の正面の出入り口。
禅にはいる入り口。禅学の入門。
禅寺の方丈に突出して設けられた、出入りのためのところ。門。
禅修行の過程で重要ないし困難な部分。
近世の住宅で、式台の前の駕籠かごをおろすための低い板敷きの部分。また、式台を含めた出入り口の全体。
玄関を構えることを許されていたことから 江戸の町名主をいう。 が原義
[句項目] 玄関を張る

出典:三省堂
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家とインテリアの用語がわかる辞典

げんかん【玄関】
➀住宅・建物の主要な出入り口
➁禅寺の客殿への入り口。
書院造りの正面の入り口。

出典:講談社
(C)Kodansha 2011.
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日本大百科全書(ニッポニカ)

玄関
げんかん
住宅の正面の出入口。禅宗寺院の方丈への入口。公共建築の正面出入口も玄関とよばれることが多い。仏教における玄妙の道に入る入口、すなわち仏門に入る入口を意味することから、方丈への入口を玄関とよんだのが初めである。
 住宅の入口にそのための施設を設けたのは平安時代の寝殿造の中門(ちゅうもん)廊につくられた車寄(くるまよせ)や板扉が初めであろう。中門廊の車寄は、柱間に両折板扉を用い、軒唐破風(のきからはふ)をつけ、縁に昇るための段を設けている。これらの施設は中世の主殿造の中門に受け継がれ、主殿では短く突き出した中門の付け根の柱間に車寄を設け、続いて連子(れんじ)を横に入れた連子窓である刎上(はきあげ)連子、端の柱間に両開きの板扉を入れ、その先の落縁(おちえん)に妻戸をつける。これら車寄、端の板扉、妻戸を身分によって使い分けていた。近世になると中門は形式化し、式台および玄関が出入口になる。初め突き出た駕籠(かご)を下ろすための低い板床を玄関、取次の部屋を式台とよんでいたが、江戸時代に入って全体を玄関とよぶようになった。公家(くげ)住宅では近世にも輿(こし)や車を使っていたので、正面入口は玄関ではなく、輿寄あるいは車寄である。
 民家では玄関をつくることが許されず、町屋(まちや)では通り庭の入口に大戸を設け、農家でも土間への入口が出入口であったが、庄屋(しょうや)など上層の民家では役人を迎えるために玄関をつくることが許された。明治になってその禁がなくなり、庶民の住宅にも玄関がつくられるようになった。しかし、敗戦まで玄関には格式が残っていて、主人や客のための表玄関と、家族のための内玄関、使用人のための勝手口が使い分けられていたが、近年の都市住宅では区別がなくなり、玄関一つの家も多くなった。公共建築では、小学校などわずかな例を除いて屋内でも下足のままであるが、いかに洋風が取り入れられても日本の住宅では下足のまま生活することはなく、近い将来日本の住宅から現在のような玄関がなくなることは考えられない。[平井 聖]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

げん‐か ‥クヮ【玄関】
〘名〙 「げんかん(玄関)」の変化した語。
※咄本・鹿の巻筆(1686)二「げんくゎのわきに居けり」

出典:精選版 日本国語大辞典
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げん‐かん ‥クヮン【玄関】
〘名〙
① 玄妙な道に進み入る関門。奥深い禅門への入門や、端緒。また、転じて、公案をもいう。
※田氏家集(892頃)下「寛平元年十月九日、御読周易。三年六月十三日講畢〈略〉博士愛成其玄関、別駕忠臣討其微義」 〔景徳伝燈録‐二八〕
② 禅寺の門。
※空華日用工夫略集‐至徳三年(1386)二月二二日「忽有玄関、山名奥州太守氏清来礼」
③ 寺の書院の入口や公家の車寄(くるまよせ)、また、武家の入口の式台のある所。
※三内口決(1579頃)「塗輿者、諸家諸山於門前之也。但東堂者、至玄関之」
④ ふつうの家の正面の出入するところ。また、人が多く集まる建物の出入口。表上口(おもてあがりぐち)。江戸時代は「げんか」といわれることが多い。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一「立派な玄関のある家をこしらへるに相違ないと云った」
⑤ (名主(なぬし)の家は必ず玄関を構えていたところから) 江戸時代、名主宅をいう。町内の紛争は名主の家の玄関で処理された。
※歌舞伎・裏表柳団画(柳沢騒動)(1875)大切「この始末がらを玄関(ゲンクヮン)へ言上げ、突出して遣るからさう思へ」
⑥ ある場所に入るときの入口。特に、大きな都市への入口としての駅、港、空港をいう。
※彼の歩んだ道(1965)〈末川博〉四「当時の京都駅は〈略〉古都の玄関にふさわしい端麗で優雅な感じをたたえていたかのように思う」

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