●理論生計費【りろんせいけいひ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
理論生計費
りろんせいけいひ
theoretical cost of living
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デジタル大辞泉
りろん‐せいけいひ【理論生計費】
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世界大百科事典 第2版
りろんせいけいひ【理論生計費 theoretical cost of living】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
理論生計費
りろんせいけいひ
theoretical cost of living
労働科学、生活科学などによって理論的に接近して得た生計費をいう。総務省(旧総務庁)の「家計調査」や内閣府(旧経済企画庁)の「消費動向調査」などのように、実際の家計調査による生計費を実態生計費というのに対比される概念である。理論生計費の算定方法には、家計費目のすべてにわたって理論的な標準を決め、それを積み上げて生計費を算定する全物量方式と、飲食物についてだけ理論的に算出し、これをもとにエンゲル係数から逆算して生計費を算定する半物量方式とがある。
わが国における理論生計費の例としては、日本労働組合総評議会(総評)がかつて労働者の賃上げ要求額の根拠として示した「理論生計費」、人事院や地方公共団体の人事委員会が公務員給与改定勧告に付随して示す「標準生計費」、1971年(昭和46)に船橋尚道(なおみち)が文化的内容を盛り込んだ4人家族の生計費として設定した「基準生計費」などがある。諸外国においても各種の理論生計費が作成され、公的扶助の最低生活費や労働組合の賃金要求の基準などに利用されている。しかし、理論生計費には、その大きさや内容が想定する生活状態をどこに求めるかによって異なってくること、生活内容の多様化や消費構造の変化に対応しきれないこと、などの問題点も指摘されている。
[小泉幸之助]
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精選版 日本国語大辞典
りろん‐せいけいひ【理論生計費】
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