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【り】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典



Li
中国哲学用語。物の真実な存在を規定する唯一性をいう。古代には人の性や絶対普遍の道に対し,個々の物の真実を規定するものをいったが,次第にすべての物の実在を規定する普遍的理が考えられ,12世紀頃から,いわゆる理気二元論の立場の朱子学では,性は形而上的本質であって,普遍的であるとともに形而下個物の実在を規定するとし,また存在論的な「所以然〈しかるゆえん〉の故」と実践的な「所当然〈まさにしかるべきところ〉の理」とを説く。これに対し陸王学理一元論の立場を取り,物は普遍的な一理によって規定されるとし,したがって「心即理」という体認を唱える。その後,形而下のにこそ理があると考えられるようになり,経験的原理,原則の概念に近づいている。

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デジタル大辞泉

こと‐わり【理】
《「断り」と同語源》
[名]
物事の筋道。条理。道理。「彼の言葉はにかなっている」「盛者(じょうしゃ)必衰の
わけ。理由。
「いみじう―言はせなどしてゆるして」〈能因本枕・三一九〉
[形動ナリ]当然であるさま。もっともであるさま。
「いかで都へとたより求めしも―なり」〈奥の細道

出典:小学館
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編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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り【理】
物事の筋道。ことわり。道理。
㋐不変の法則。原理。理法。「自然の
㋑論理的な筋道。理屈。ものの道理。「の通らぬ話」「を尽くす」「盗人にも三分の
中国宋代の哲学で、宇宙の根本原理。→理気

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り【理】[漢字項目]
[音](呉)(漢) [訓]おさめる きめ ことわり
学習漢字]2年
玉石を磨いたときに現れる筋のある模様。広く、筋の通った模様。「肌理(きり)地理文理木理連理
物事に備わった筋道。「理性理想理非理由理論一理義理窮理原理合理事理条理情理心理真理生理定理道理背理物理無理倫理論理
きちんと筋道を立てる。「理会理解推理
きちんと整える。おさめる。「理事理髪理容管理経理受理修理処理審理整理総理代理調理料理
中国哲学で、宇宙の根本。「理気
自然の理を研究する学問。「理科
「物理」「理科」などの略。「理工理化学文理
[名のり]あや・おさ・おさむ・さだむ・さとる・すけ・たか・ただ・ただし・ただす・とし・のり・まさ・まろ・みち・よし
[難読]肌理(きめ)

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世界大百科事典 第2版

り【理 lǐ】
〈天〉や〈道〉とならぶ,中国思想史上の重要な概念。本来,理は文字自身が示しているように,璞(あらたま)から美しい模様を磨き出すことを意味した。《戦国策》に〈(てい)人,玉のいまだ理(みが)かざるものを謂(い)いて璞となす〉とみえている。そこから〈ととのえる〉〈おさめる〉,あるいは〈分ける〉〈すじ目をつける〉といった意味が派生する。《詩経》信南山のに〈われ疆(きよう)しわれ理す〉とあるのは,田畑・横の境界線を引いて区画することをいい,おそらくこれは現在の文献のなかで最も早い理字の用例であろう。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ことわり【理】
ことわり(断)と同源。理非を判断する意から
もっともな事。道理。条理。 -を説く
理由。わけ。 その-を、あらはにえ承り給はねば/源氏 須磨
理論。理屈。 この-を聞き果てむ/源氏 帚木
格式・礼儀にかなっていること。 有司つかさつかさ、-を以て収め葬る/日本書紀 敏達訓
形動ナリ
当然であるさま。もっともであるさま。 とはせ給はぬも-に思ひ給へながら/源氏 須磨
もちろんであるさま。いうまでもないさま。 法師は-、男も女も、くるくるとやすらかに読みたるこそ/枕草子 158ことわ
[句項目] 理過ぎて 理せめて 理無し

出典:三省堂
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り【理】
物事のすじ道。法則。ことわり。道理。 自然の- -にかなう 盗人にも三分の-
(有為転変する、事実・現象に対して)真理・真実あるいは法・規範などをいう。仏教の真如・法性など。
宋学で、宇宙の根本原理。 → 理気二元論

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日本大百科全書(ニッポニカ)


中国思想における重要概念の一つ。その字義は物事の筋目、事物の条理法則をいう。理という語は『論語』『老子』にはみえず、『孟子(もうし)』にはわずかに「条理」の語がみえるだけで、戦国後期の『荘子(そうじ)』(外篇(がいへん)、雑篇)、『荀子(じゅんし)』『韓非子(かんぴし)』などに多くみえる。『荘子』では道がすべての事物にあるという主張から、道と事物とのかかわりを問題にしながら万物の理が説かれている。『荀子』にも「事理」「物の理」がみえ、『韓非子』では道を法として展開するとともに、道と理との関係を規定して、理が個物化・特殊化の原理であることをいっそう明確にした。こうした理の観念は漢代の『淮南子(えなんじ)』で深められる一方、戦国末から漢代にかけて道家の思弁の影響を受けた儒家文献において、『楽記』の天理・人欲の論、『易経』説卦伝(せっかでん)の「窮理尽性」の説がつくられ、後世に多大の影響を与えた。
 理の概念は、魏晋(ぎしん)の玄学において有・無の議論とかかわって本体的な解釈を施され、六朝隋唐(りくちょうずいとう)期の中国仏教学のなかで、体用の論理を根底に置きながら、後の宋(そう)学の理につながる完全に本体的な形而上学(けいじじょうがく)的概念となった。とくに華厳(けごん)教学では「理事無礙(りじむげ)」「理法界」という、究極の境地を理の世界としてとらえる宗教哲学が生まれた。宋代の新儒学においては、理は気と並んできわめて重要な役割を果たした。程朱学では、一物に一理があり、「理一分殊」と称し、性即理の説から、事事物物の理を窮めることによって己に内在する理の発現を図るという「格物窮理」説を唱えた。これは、理を個物の原理と同時に普遍原理とすることによって、存在法則と道徳規範との一致を説こうとするものであった。朱熹(しゅき)(朱子)以後、こうした理の性格や理気の関係をめぐり、さまざまな考え方が出された。[大島 晃]
『小野沢精一他編『気の思想』(1978・東京大学出版会) ▽山田慶児著『朱子の自然学』(1978・岩波書店)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

り【理】
〘名〙
① 物事の筋道。不変の法則。ことわり。道理。また、理屈。
※続日本紀‐和銅二年(709)正月壬午「国家為政、兼済居先、去虚就実、其理然矣」
幸若・腰越(室町末‐近世初)「理は万民の悦び非わまた諸人の難ぎたり」 〔易経‐繋辞上〕
② 理性。
※平家(13C前)一「御心のたけさ、理のつよさ、さしもゆゆしき人にてましましけれども」
③ 物の表面にあらわれたこまかいあや。文理。きめ。〔韓非子‐解老〕
④ 仏語。真理としての普遍的なもの。また、現象の背後にあって現象たらしめているもの。事(じ)に対する。
※法華義疏(7C前)一「然理則今昔雖異、只是一理」
※貞享版沙石集(1283)一〇「教の権に対して暫く実証の処を理といへる」
⑤ 宋儒の説で、人倫を含む宇宙間の根本原理、あるいは存在の理法。
※山鹿語類(1665)四一「人物の生は理同じうして気異なり」 〔語孟字義‐上・天道〕
⑥ 理科、物理学などの略称。
一年有半(1901)〈中江兆民〉一「東京文部省にて、法理医文諸科に於て博士号を授かりし者三十許名」

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り‐・す【理】
〘他サ変〙 おさめる。ととのえる。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
※正法眼蔵(1231‐53)無情説法「説法は仏祖の理しきたるとのみ参学することなかれ、仏祖は説法に理せられきたるなり」

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