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環境変異【カンキョウヘンイ】

デジタル大辞泉

かんきょう‐へんい〔クワンキヤウ‐〕【環境変異】
環境条件によって個体間に生じる変異

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

かんきょうへんい【環境変異】

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

環境変異
かんきょうへんい
environmental variation

生物学用語。生物の置かれた種々の環境条件によって、遺伝子型が同じでもその発現する形質(表現型)に変異を生じたものをいう。

 同じ遺伝子型の個体が、環境の違いによってその形質が大きく変化する例が、ミツバチの雌の形質にみられる。ミツバチの女王バチと働きバチはともに雌で、遺伝子型も同じであるが、幼虫から発育する際の餌(えさ)の違いによって、その形態は大きく異なる。ヒトにおいても、日本では第二次世界大戦後、学童の身長、体重が著しく増大したが、これも発育期における食物の変化によると考えられている。

 そのほか、環境の変化によって、形質の発現が大きく影響を受ける例としては、ヒトにおける癌(がん)の発生臓器が食習慣の違いによって大きく変化することも知られている。昔から日本人には胃癌が多く、直腸癌は比較的少ない。これに対して、アメリカの白人は、胃癌が少なく、大腸癌が多い。ところがアメリカに移住した日本人は、胃癌が少なくなり、逆に大腸癌が増加する。これはおそらく食習慣が変化したためで、アメリカに移民した日系二世になると、さらにこの傾向は著しい。

[黒田行昭]

『田島弥太郎著『環境は遺伝にどう影響するか』(1981・ダイヤモンド社)』『常盤寛編著『環境と生命』(2000・青山社)』『工藤岳編著『高山植物の自然史――お花畑の生態学』(2000・北海道大学図書刊行会)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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