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生態的地位【せいたいてきちい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

生態的地位
せいたいてきちい
ecological niche
動物生態学の基本的概念ニッチともいい,C.ダーウィンが「自然の経済における地位」と呼んだものを,具体化した概念。 C.S.エルトンは,その動物の生物学的環境における位置,その食物ならびに敵に対する諸関係と定義した。 G.E.ハッチンソンは,集合理論を用いて,あらゆる環境条件に対する個体群の反応を n次元に展開した多次元的地位の概念を示した。生態的地位の理論は,競争の間の量的関係,利用できる資源に照らし合わせた種の分布,種が進化し共存する条件を明確にしようとするものである。人類学では F.バースが,ヒンドゥクシュのスワート渓谷におけるフィールドワークの資料とその分析にこの概念を援用した。彼は,二毛作の上限を境に全く別の生活様式を取る2つの民族がそれぞれの自然環境に適応した生態的地位にあり,両者は社会的共生関係にあると説明した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵

生態的地位
生物の種が、生息する環境において果たしている生態的な役割あるいは地位。具体的には、すんでいる場所、捕食者(天敵)の種類などが問題になる。一般に同じニッチを同時に異なった種が占めることはできないので、時間や空間をすみわけたり、餌を食いわけたりすることによって共存が可能になる。これをニッチ分化と呼ぶ。
(垂水雄二 科学ジャーナリスト / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

世界大百科事典 第2版

せいたいてきちい【生態的地位 ecological niche】
ニッチともいう。生態学における重要な概念。大まかにいえば,個々の生物種が自然界において占める地位であるが,その内容については多少混乱がある。このことばが生物学に導入されたのは20世紀の初めであるが,考えそのものは古く,その起源博物学におけるキリスト教的な自然の調和的秩序観念にあって,個々の生物種はこの秩序の中でおのおのその所を得ているとした。もちろん,これは観念的なものにすぎなかったが,自然界の実態をいくらかは反映するものだった。

出典:株式会社平凡社
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デジタル大辞泉

せいたいてき‐ちい〔‐チヰ〕【生態的地位】
ニッチ2

出典:小学館
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編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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