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生気論【せいきろん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

生気論
せいきろん
vitalism
活力論ともいう。有機体の生について,これを無機物と同じ扱いをする機械論を退け,生命力 vis vitalisを原理としてその特殊性を守ろうとする立場 (物活論のように無機物をも生命あるものとするわけではない) 。初めフランスのルイ・デュマ (1765~1813) が明確に打出したが,20世紀初頭新生気論として再興された。新生気論は初めから生命力を措定することをやめ,一応因果律や自然科学的法則を取入れるが,目的論的概念としてのエンテレケイアを立てて,最終的に生命力の存在に到達しようとした。代表者としては G.v.ブンゲ,J.ラインケ,H.ドリーシュらがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

せいき‐ろん【生気論】
生命現象物理化学的現象とはまったく異なり、独特の原理(活力)に基づくという生気説活力説

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

せいきろん【生気論 vitalism】
広義には,あらゆるものの中に機械論的に説明しえない生気(ラテン語でvita)を認める立場をいう。その原始的形態はアニミズムで,あらゆる自然物の中にアニマ(霊魂)の存在を認める考え方である。それは活動力ないし対話の対象とみなされたので,エネルギー概念および情報概念の先駆とも見られる。この思想的伝統はヘルメス思想の中に生き続け,ライプニッツの活力説(彼は力=エンテレキアentelechiaを実体とした)を経て,19世紀ドイツの〈自然哲学〉にまで及んだ。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

せいきろん【生気論】
生命現象は物理・化学の現象と全く異なり、生物に特有の原理(生気・生命など)に基づくという学説。生気説。活力説。バイタリズム。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

生気論
せいきろん
vitalism
生命論において機械論と対立する立場で、生命には無機物質を支配している機械論的原理とは別種の原理が働いているとする見解をさす。生気論と似た概念として、物活論、有機体論、全体論がある。それらはいずれも機械論と対立し、生命固有の原理の意義を強調する点で共通しているが、物活論や有機体論は、主として無生物を含めた自然界全体を生命あるものとして把握する立場を表すのに用いられる。原始人の物活論的思考とか、東洋の伝統的な有機体的自然観というのがその例である。それに対して、生気論と全体論は、近代科学の成立以降、無機物質に対する機械論的法則の支配が認められるようになった後で、生物の特異性を強調する場合に主として用いられる。生気論者として有名なのはドリーシュHans Driesch(1867―1941)であり、彼はウニの発生実験に基づいて、生命特有の原理としてのエンテレキーの存在を主張した。生気論が生物の身体の構成単位において独自の原理の存在を主張するのに対し、全体論は構成単位の次元では独自の原理を認めないが、それらが生物を構成すると、個々の要素に還元できない特性が生じるとする。しかし、生気論と全体論の違いはかならずしも明確ではない。[横山輝雄]
『ベルタランフィ著、飯島衛訳『生命』(1954・みすず書房)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

せいき‐ろん【生気論】
〘名〙 生物は、無機世界とは違って、独自の原理の生命力をもっているとする説。生気説。

出典:精選版 日本国語大辞典
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