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生産関係【せいさんかんけい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

生産関係
せいさんかんけい
Produktionsverhältnis
生産を行う場合に人間が相互に取結ぶ一定の社会的諸関係。マルクス主義においては歴史的社会現象を解明するための中枢概念の一つであり,唯物史観の基本的命題の一つであって,単に生産過程における人間関係のみではなく,流通過程,分配過程などを含む一切の人間の社会的諸関係,しかも人間社会の一定の歴史的発展段階において必然的に生じる諸関係を意味する。 K.マルクスの有名な言葉をかりれば,「人間は彼らの生活の社会的生産において,一定の必然的な,彼らの意志から独立した諸関係を,すなわち彼らの物質的生産諸力のある一定の発展段階に適応する生産諸関係を結ぶ」 (『経済学批判』序文) のであって,これら生産関係の総体が社会の経済的構造である。しかもこの場合注目すべきは,マルクスにおいてはこれらの特定の生産関係は特定の生産力と適応,対立の関係にあるものとして把握されていることである。すなわち生産関係が特定の生産力に適応している間は生産力の発展を促進するが,生産力がより高次の発展段階を迎えると,これらの特定の生産諸関係は桎梏 (しっこく) となり,やがてそこに新たな生産力に見合った生産関係が樹立されるというように,きわめて弁証法的に把握されている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

せいさん‐かんけい〔‐クワンケイ〕【生産関係】
物質的財貨の生産において、人間が相互に取り結ぶ社会的関係。特に、生産手段の所有関係をさす。生産力との統一が一定の生産様式を構成する。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

せいさんかんけい【生産関係 relations of production】
マルクス主義およびマルクス経済学に特有の基本概念である。広義の生産関係は社会的生産力を構成する個々の契機の社会的相互関係であり,生産物市場,労働市場,金融市場などにおける現実的諸関係を含むが,それらはすべて生産における人間相互の関係によって根本的に規定されているから,生産関係の基軸は生産手段に対する人間の関係,すなわち生産手段の所有関係であるとされる。さらに,歴史的に実在する生産関係は原始共同体,奴隷制,封建制,資本主義,社会主義の五つであり,資本主義社会は生産手段の所有者(資本家,土地所有者)階級が生産手段をもたない直接生産者(賃金労働者)階級を支配し,社会的生産の直接的担い手である労働者が資本家階級のために剰余価値を生産する,いわゆる階級社会,それも最後の階級社会であると説かれる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

せいさんかんけい【生産関係】
生産過程において生産手段と労働力の結合される仕組み、すなわち生産手段の所有の形式によって規定される人間関係。この関係は社会的生産諸力との関係において、一定の生産様式を構成する。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

生産関係
せいさんかんけい

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

せいさん‐かんけい ‥クヮンケイ【生産関係】
〘名〙 生産を行なう場合に現われる人間相互の関係で、生産手段の所有関係、およびこれを基礎とする人々の社会的生産体制における地位関係(階級関係)をいう。生産力とともに生産様式の一側面をなし、生産力に規定されるとともに生産力の発展に影響を与える。原始共同体型、奴隷制型、封建制型、資本主義型、社会主義型の五つの基本型がある。
※貧乏物語(1916)〈河上肇〉一一「経済上社会の生産力即ち富を作り出す力が増加して来ると、それに連れて社会の生産関係又は経済組織が変動して来る」

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