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生計費【セイケイヒ】

デジタル大辞泉

せいけい‐ひ【生計費】
生活を維持するために必要な費用生活費

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

せいけいひ【生計費 cost of living】
抽象的・包括的には家計生活を営むために必要とする・サービスを購入するための費用が生計費であるが,具体的に家計の支出のうちどこまでを算入すべきかを明確に述べるのは難しい。一方の極には範囲をきわめて狭く限定し,日常生活を営むための日々の出費とする見解があり,他方の極には広く解釈して,ごく一部の投資的支出(たとえば株式購入)を除くすべての支出とする見解がある。この両極の間には解釈のがありうるが,通例では可処分所得から貯蓄を控除した部分とされる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

生計費
せいけいひ
cost of living

家計がその生活を営むために必要とする財・サービスを購入する費用。生活費ともいう。生計費は次の三つの側面から分析される。第一に、家計はこの支出を通じて健全な生活水準を維持・向上させるものであるから、国民の福祉測定の面でそれは重要である。第二に、それは主として賃金から支出されるので、賃金水準決定の面で重要である。第三に、それは貨幣支出されるので、消費需要の面で重要である。

 家計の支出のうちで、どこまでを具体的に生計費に算入すべきかは前記の視点とも関連したむずかしい問題であるが、通常は可処分所得から貯蓄を引いたものをいう。

 生計費の問題が文献上に現れたのは、17世紀初めのイギリスで、インフレのため法定最高賃金を引き上げざるをえなくなったことと関連していた。19世紀に入ってD・リカードが、賃金は労働者の最低生活水準に抑えられるという「賃金生存費説」を唱えて以来、古典派の賃金論は労働者の生活費との関連で展開された。さらにE・エンゲルは、ベルギーにおける1850年代と1891年の調査とを比較して『ベルギー労働者家族の生活費』(1895)を著し、いわゆる「エンゲルの法則」によって、所得水準と生計費の関係の解明に大きな貢献をした。20世紀に入ると、家計、生活費、賃金、消費者物価の調査、分析および指数作成が広範囲に行われるようになり、それらは需要分析と結び付いて発展するようになった。とくにR・G・D・アレンとL・ボーリーの『家計支出』(1935)がその先駆的業績とされている。

[一杉哲也]

実態生計費・理論生計費

生計費は、現実の家計が支出した実態生計費と、生理学的、社会科学的および歴史的にあるべき最低生計費として算定された理論生計費とに分けられる。実態生計費については、わが国では現在、総務省統計局の「家計調査」「全国消費実態調査」、内閣府(旧経済企画庁)の「消費動向調査」、農林水産省の「農業経営統計調査」などがある。理論生計費については、日本労働組合総評議会(総評)がかつて労働者のために示した「理論生計費」、人事院および地方公共団体の人事委員会が公務員給与改定勧告に付随して示す「標準生計費」などがあげられるが、ことに後者はマーケット・バスケット方式で健康で文化的な生計費を毎年示すものとして、ほぼ理論生計費に該当するといえよう。

[一杉哲也]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

せいけい‐ひ【生計費】
〘名〙 くらしてゆくため、必要な費用。生活費。
※国家公務員法(1947)六四条「俸給表は、生計費、民間における賃金その他人事院の決定する適当な事情を考慮して」

出典:精選版 日本国語大辞典
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

生計費
せいけいひ
生活費」のページをご覧ください

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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