●産業別組合【さんぎょうべつくみあい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
産業別組合
さんぎょうべつくみあい
industrial union
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デジタル大辞泉
さんぎょうべつ‐くみあい〔サンゲフベツくみあひ〕【産業別組合】
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世界大百科事典 第2版
さんぎょうべつくみあい【産業別組合 industrial union】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
産業別組合
さんぎょうべつくみあい
industrial union
職種や熟練度の違いにかかわりなく、同一産業に従事する全労働者を一つの労働組合に組織するものであり、一産業一組合がモデルとなる組織である。それに対して、職業別労働組合(クラフト・ユニオン)は、特定の職業や職種の熟練労働者を中心に組織される。
産業別組合は資本主義の独占段階に対応して成立・発展した。すなわち、生産過程の機械化を中心とする大量生産方式の発展に伴い、旧型職種や熟練の解体が進行し、大量の半熟練・不熟練労働者が生産過程に導入された。一方で巨大企業内で分立する職業別組合は弱体化し、ここに、同一産業における労働条件や作業環境の共通性を基礎とし、職種や熟練度の違いを越えて一つの組合に組織する産業別組合という組織形態が必要かつ有効なものとなった。イギリスでは1913年設立の全国鉄道労働組合がもっとも早かった。アメリカでは1920年代から1930年代にかけて、職業別組合主義にたつアメリカ労働総同盟(AFL)の一部を改組し、広範な不熟練労働者の組織化を図る運動が高まり、使用者側の弾圧に抗しつつ、1938年に産業別組合会議(CIO)が結成された(1955年に合同してAFL-CIOとなる)。産業別組合は資本主義の独占段階の組合組織として今日支配的地位を占めている。なお、日本の産業別組合は、一部の例外を除き個人加盟の単一組合ではなく、企業別組合の産業別連合体または協議体である。こうした日本の産業別組合は、単位産業別組合(単産)とよばれている。
[早川征一郎]
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精選版 日本国語大辞典
さんぎょうべつ‐くみあい サンゲフくみあひ【産業別組合】
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