●産瘤【サンリュウ】
デジタル大辞泉
さん‐りゅう〔‐リウ〕【産×瘤】
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家庭医学館
さんりゅう【産瘤 Caput Succedaneum】
分娩(ぶんべん)が進み、胎児(たいじ)の先進部分(頭位(とうい)分娩では頭、逆子(さかご)のときは臀部(でんぶ))が子宮から外に出てくると、出ている部分には圧迫がないため、体液がたまりやすくなり、浮腫(ふしゅ)(むくみ)が生じます。お産に時間がかかると、この皮下浮腫が大きくなり、ときには暗赤色のコブのようにみえます。これが産瘤です。
生後2~3日で自然に消失します。治療の必要はありません。
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世界大百科事典 第2版
さんりゅう【産瘤 caput succedaneum】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
産瘤
さんりゅう
分娩(ぶんべん)中に胎児が狭い産道を通過する際、胎児の先進部が主として子宮口に圧迫されてその一部にうっ滞性の浮腫(ふしゅ)を生ずることがあり、これを産瘤という。普通は紫色で、しばしば点状出血を伴う。頭位の分娩が多いので、頭頂部にみられる場合がもっとも多い。分娩直後に著明であるが、出生後24時間前後で消失する。
なお、新生児頭血腫(とうけっしゅ)も同じく頭部に生ずる腫瘤であるが、これは頭蓋骨(とうがいこつ)の骨膜下出血であり、皮下組織内のうっ血や浮腫である産瘤とは異なる。また頭血腫は、生後2~3日で著明となり、消失までに1~3か月かかることでも区別される。
[新井正夫]
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精選版 日本国語大辞典
さん‐りゅう ‥リウ【産瘤】
出典:精選版 日本国語大辞典
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六訂版 家庭医学大全科
産瘤
さんりゅう
Caput succedaneum
(子どもの病気)
赤ちゃんが狭い産道を通過する際に、周囲からの圧迫によって先頭で進む部分の皮下の軟部組織に
出生直後からみられ、手のひらで包みこめる程度の大きさです。産道を通過する際の摩擦により、表面や周囲の皮膚に擦り傷ができることもあります。指で押すと軟らかく、押した跡にくぼみが残ります。これに似たものに
2~3日で自然に吸収されて消えます。とくに病的なものではなく、治療の必要はありません。
佐藤 尚
出典:法研「六訂版 家庭医学大全科」
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