●甲骨文字【こうこつもじ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
甲骨文字
こうこつもじ
Jia-gu wen-zi
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
こうこつもじ【甲骨文字】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
甲骨文字
こうこつもじ
中国、殷(いん)代で、占卜(せんぼく)に用いた亀甲(きっこう)・獣骨上に小刀をもって刻みつけられた文字。今日知られる最古の漢字である。殷の都址(とし)であった河南(かなん/ホーナン)省安陽(あんよう/アンヤン)県小屯(しょうとん)村を中心に出土し、出土総数10万片を超える。殷王第21代武丁(ぶてい)より第30代末王帝辛(しん)(紂(ちゅう))までのもので、ほぼ紀元前1400年~前1150年の間の産物である。亀甲獣骨文字、殷墟(いんきょ)文字、卜辞(ぼくじ)、殷墟書契(しょけい)、契文と称されることもある。文字数は約2200字、うち1000余字が未解読であるが、このうちには固有名詞などこれ以後消滅した文字が多いため、文章としては大意の明らかなものが多い。宋(そう)代以来、殷周青銅器銘文(金文)の研究蓄積を踏まえて、1899年の発見後、急速に解読され、殷代文化の解明のためにきわめて大きな役割を果たした。なお、別に1977年以降、陝西(せんせい/シャンシー)省岐山県近くの周原において、殷代末期に周族によって占卜された有字甲骨が発見されるに至り、学界の注目をひいている。
[松丸道雄]
『白川静著『殷甲骨文集』(1963・二玄社)』▽『郭沫若主編『甲骨文合集』(1978~83・中華書局)』
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
こうこつ‐もじ カフコツ‥【甲骨文字】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
旺文社世界史事典 三訂版
甲骨文字
こうこつもじ
漢字の前身で,殷墟から発見されるので殷墟文字,またその大半は卜占 (ぼくぜん) に関することが書かれてあるため卜辞ともいわれる。漢方薬とされた竜骨に刻まれた文字の発見から,清末の考証学者羅振玉・王国維らによって解読が進んだ。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
小豆畑和之 石井栄二 今泉博 仮屋園巌 津野田興一 三木健詞
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
こうこつ‐もじ〔カフコツ‐〕【甲骨文字】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「甲骨文字」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●甲骨文字の関連情報