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異邦人【いほうじん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

異邦人
いほうじん
L'Étranger
フランスの小説家,劇作家 A.カミュの小説。 1942年刊。アルジェ市に住む平凡な勤め人ムルソーは母親の葬儀の数日後,海辺喧嘩に巻込まれ,「太陽のせい」でアラビア人を殺す。この行為に対し,法廷は一方的な道徳的判断を下し,彼は一切の抗弁を拒んだまま死刑を宣告される。親子の感情や結婚,職業への信義といった事柄から断絶された「異邦人」であるムルソーは,死刑の執行を待つ間,司祭の説く宗教的平安を拒否して,自己の幸福を感じる。簡潔でかわいた文体で書かれたこの短い物語は,エッセーシーシュポスの神話』で分析した不条理の概念を,小説の分野で展開したものといえる。

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異邦人
いほうじん
gentiles
ユダヤ人の立場からユダヤ人以外の民族をさす言葉。ヘブライ語で gôyîm。ユダヤ人は神の選民としての自覚もち,唯一神 (ヤハウェ) 信仰と厳格な律法を保持し,そのことによって異邦人を排除するにいたった。この排他主義はキリスト教内にも持込まれたが,使徒パウロは「異邦人の使徒」たる自覚をもって伝道し,キリスト教が世界宗教となる端緒をつくった。

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デジタル大辞泉

いほう‐じん〔イハウ‐〕【異邦人】
外国人。異国人。
自分たちは神に選ばれたすぐれた民族であるという誇りから、ユダヤ人が非ユダヤ教徒、特にキリスト教徒を呼んだ語。
見知らぬ人。別の地域、社会から来た人。旅人。エトランジェ。
[補説]書名別項。→異邦人

出典:小学館
監修:松村明
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いほうじん【異邦人】[書名]
《原題、〈フランス〉L'Étrangerカミュの小説。1942年発表。主人公ムルソーの行為や意識・感情を通して不条理の思想を描く。
辻亮一短編小説。昭和25年(1950)発表。同年、第23回芥川賞受賞。

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デジタル大辞泉プラス

異邦人
日本のポピュラー音楽。歌はシンガーソングライター、久保田早紀。1979年発売。三洋電機のカラーテレビのCMに起用。国内外の多くのアーティストによりカバーされている。

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異邦人
西澤保彦の長編ミステリー。2001年刊行。23年前の、父が殺される数日前にタイムスリップした主人公の奮闘を描くSF新本格ミステリー。

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異邦人
1967年製作のイタリアフランス・アルジェリア合作映画。原題《Lo Straniero》。アルベール・カミュの同名小説の映画化。監督:ルキノ・ビスコンティ、出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アンナ・カリーナ、ベルナール・ブリエほか。

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異邦人
米国の作家パトリシア・コーンウェルのミステリー(2007)。原題《Book of the Dead》。「検屍官ケイ」シリーズ第15作。

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世界大百科事典 第2版

いほうじん【異邦人】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

いほうじん【異邦人】
外国人。異国人。
聖書で、ユダヤ人以外の人々を呼ぶ語。
書名(別項参照)。

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いほうじん【異邦人】
カミュの小説。1942年刊。理由なく殺人を犯し、平然と死刑宣告を受ける主人公ムルソーの姿を通し、生の不条理を描く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

異邦人
いほうじん
L'tranger
フランスの作家アルベール・カミュの中編小説。1939年ごろから執筆され、42年に出版。アルジェの平凡なサラリーマン、ムルソーが、養老院で死んだ母の葬式からしばらくして、友人の女性関係のいざこざに巻き込まれ、殺意がないのに「太陽のせいで」偶然アラブ人を殺してしまう第1部。ムルソーが実際の殺人罪よりも、「母親の葬式のときに泣かなかった」ことに代表される反社会的なモラルのために裁判で死刑判決を受けるが、何にも頼らず独力で死の恐怖を乗り越え、ついに「世界のやさしい無関心に心を開く」第2部。独白とも日記体ともつかぬ独特の一人称の語り、徹底して感情を排除した「中性の文体」の新鮮さもあって、若き作者の出世作となったばかりでなく、20世紀フランス小説の代表作とみなされている。わが国でも、51年(昭和26)、この作品をめぐって広津和郎(ひろつかずお)、中村光夫の間に『異邦人』論争が交わされるなど、話題になった。[西永良成]
『窪田啓作訳『異邦人』(新潮文庫)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

いほう‐じん イハウ‥【異邦人】
[1] 〘名〙
① 外国人。異国人。また、別の地域・社会からやって来た人。見知らぬ人。〔慶応再版英和対訳辞書(1867)〕〔論語‐季氏〕
② ユダヤ人が神の選民であるという誇りから、非ユダヤ教徒、特にキリスト教徒をさして呼んだことば。
[2] (原題 L'Étranger) 小説。カミュ作。一九四二年発表。母の死に涙せず、葬儀の翌日情婦をつくり、「太陽のせい」で殺人を犯す主人公ムルソーを通して、不条理の思想を展開した。

出典:精選版 日本国語大辞典
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