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疲労骨折【ヒロウコッセツ】

デジタル大辞泉

ひろう‐こっせつ〔ヒラウ‐〕【疲労骨折】
骨の同じ部位に弱い力が繰り返し加わって起こる骨折に小さなひびのできた状態で、運動時に痛むが、安静時には治まることが多い。骨折原因や発生時期が明確ではなく、発生初期にはX線での診断が難しい。発生部位は下腿(かたい)(脛骨(けいこつ)腓骨(ひこつ)など)に多いが、肋骨(ろっこつ)腰椎(ようつい)にも起こる。ストレス骨折。過労性骨障害。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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世界大百科事典 第2版

ひろうこっせつ【疲労骨折】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ひろうこっせつ【疲労骨折】
微細な力が、骨のある部分に繰り返し加わったために起こる骨折。過度のトレーニングや、反復性の高い作業に伴ってみられる。疲労性骨折。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

疲労骨折
ひろうこっせつ
stress fracture
金属材料の疲労折損と同様な現象が骨にもみられ、持続性の反復外力によって骨組織が破綻(はたん)し骨折するものを疲労骨折という。かつては軍隊で新兵の猛訓練により潜行性の骨折が中足骨などにみられ、行軍骨折とか足腫(そくしゅ)とよばれていたが、近年ではスポーツ医学の面から注目されている。すなわち、トレーニングの兎(うさぎ)跳びによる腓骨(ひこつ)の疲労骨折は代表的なものである。
 発生部位としては下腿(かたい)の脛骨(けいこつ)や腓骨にもっとも多く、第2および第3中足骨にもしばしばみられ、おもにランニングやジャンプなどの反復練習による。また、バレーボールや野球などでは上肢の尺骨中央部から下方3分の1に多くみられ、ゴルフスウィングによる肋骨(ろっこつ)や第7頸椎棘(けいついきょく)突起の骨折などもよく知られている。
 最低1か月から2か月間のスポーツ活動の中止が必要である。予防としては、持続する反復運動の練習計画を改め、バランスのとれた筋肉トレーニングや年齢および体力に見合ったトレーニング方法を検討する。[永井 隆]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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六訂版 家庭医学大全科

疲労骨折(下腿、足)
ひろうこっせつ(かたい、あし)
Stress fracture (lower leg, foot)
(運動器系の病気(外傷を含む))

どんな外傷か

 ランニングやジャンプなどのスポーツ活動を行うことにより、骨の同じところにストレスが繰り返しかかって内部に微細な骨折を生じる場合があります。運動を続けていると、それが修復する前に次の微細な骨折が生じ、ついには骨全体の骨折に至ることがあり、これを疲労骨折といいます。下腿の脛骨(けいこつ)腓骨(ひこつ)、足部の中足骨や舟状骨(しゅうじょうこつ)によく生じます。

症状の現れ方

 激しいトレーニングをしている運動部の学生や社会人に多く発症します。明らかな外傷がなく、運動時に局所に著しい痛みを感じる場合は本症を疑います。

 一般の骨折のように、皮下出血や著しい腫脹(しゅちょう)を伴うことはありませんが、局所は軽度の腫脹を伴い、押さえると痛みを生じます。中足骨や舟状骨の疲労骨折では足の甲が、脛骨や腓骨の疲労骨折では下腿に痛みを生じます。

検査と診断

 初期にはX線像でわからないこともありますが、発症から2~6週間すると骨形成や骨硬化像が出現して診断がつきます。骨シンチグラフィーやMRIでは、初期の病変でも診断をつけることができます。

治療の方法

 ランニングによる下腿や第2~4中足骨の疲労骨折では、通常1~2カ月程度、スポーツ活動を休止することにより治癒します。

 しかし、跳躍競技で生じた下腿の疲労骨折や第5中足骨疲労骨折(ジョーンズ骨折)、舟状骨疲労骨折では治療に長期間を必要とし、時には手術治療が必要になることもあります。実際には試合やトレーニングの日程によって活動を休止できない場合も多く、慢性化することがあります。

病気に気づいたらどうする

 骨折部に負担のかかるスポーツ活動をただちに中止し、活動内容を変更します。水中トレーニングやエアロバイクなど、骨折部に負担の少ない方法を試みます。

田中 康仁

出典:法研「六訂版 家庭医学大全科」
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疲労骨折
ひろうこっせつ
Fatigue fracture
(外傷)

どんな障害か

 疲労骨折とは、通常1回の負荷だけでは骨折を起こさない程度の外力が、正常な骨の同一部位に反復して加わることによって骨組織の結合の中断を起こし、最後には明らかな骨折を生じるものとされています。

よく起こる疲労骨折

 スポーツによる疲労骨折の発生部位は疾走やジャンプを繰り返すスポーツ種目における下肢の荷重骨(かじゅうこつ)脛骨(けいこつ)腓骨(ひこつ)大腿骨(だいたいこつ)骨盤(こつばん)中足骨(ちゅうそくこつ)足根骨(そくこんこつ)など)、とくに脛骨に多発し、全疲労骨折の約50%を占めるとされています。下肢骨以外の種目に特異性の好発部位としては、ゴルフ・ボート・野球の肋骨(ろっこつ)、野球・やり投げの肘頭(ちゅうとう)、剣道の鎖骨(さこつ)、ソフトボールの尺骨(しゃっこつ)などがよく知られています。

検査と診断

 主な症状は罹患部の疼痛ですが、その診断は必ずしも容易ではありません。疲労骨折の初期には、単純X線写真には異常所見が認められないことが多いからです。したがって医師は疲労骨折を疑ったら、定期的にX線写真をとって経過を観察します。

 また、有用な補助検査として骨シンチグラフィやMRI検査を行うこともあります。このうち骨シンチグラフィは単純X線写真では認められない異常も100%映し出しますので、疲労骨折診断の決め手とされています。

治療の方法

 疲労骨折の治療は通常保存的に行われます。骨折線(こっせつせん)が明らかでない場合には、スポーツを休ませるだけのこともあります。しかし、骨折線がある場合にはギプスなどによる外固定を行うのが一般的な治療法です。

 ただし、疲労骨折のなかには難治性のものもあり、こうした例では手術を行うこともあります。

出典:法研「六訂版 家庭医学大全科」
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