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発生毒性【はっせいどくせい】

日本大百科全書(ニッポニカ)

発生毒性
はっせいどくせい

さまざまな物質や物理的要因(電離放射線、電磁波など)が、ヒトや動物の胚子(はいし)に対してその発生や器官形成あるいは発育に悪影響を及ぼす場合、これを発生毒性とよぶ。発生毒性をより広義にとらえ、生殖細胞の形成から、受精、胚子の子宮内発育、出生、成熟から死に至る一連の発生過程のいずれかに環境要因が作用して、早期死亡、発育遅延、形態学的または機能的異常を誘発することをさす場合もある。

 一般的な発生毒性試験では、被験物質(または要因)の発生毒性を、胚致死作用、催奇形性作用、発育抑制作用および機能的異常誘発作用の四つの側面から詳細に検討する。胚致死作用は、胚子の発生初期に被験物質(または要因)を高用量で曝露(ばくろ)した場合に生じやすいとされている。また、器官形成期の胎児にある種の化合物(サリドマイド、アルコールなど)や物理的要因(X線など)を高用量で曝露すると特異的な先天奇形が誘発されることが知られており、環境要因がもたらすこのような作用を催奇形性とよぶ。一方、胎児の発育抑制や機能的異常の誘発は、妊娠後期に高用量の発生毒性物質(または要因)を曝露した場合に誘発されやすい。

[青山博昭]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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