●発酵食品【はっこうしょくひん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
発酵食品
はっこうしょくひん
fermented food
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知恵蔵
発酵食品
(中島富美子 フード・ジャーナリスト / 2007年)
出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
デジタル大辞泉
はっこう‐しょくひん〔ハツカウ‐〕【発酵食品】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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栄養・生化学辞典
発酵食品
出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版
はっこうしょくひん【発酵食品】
出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)
発酵食品
はっこうしょくひん
みそ、しょうゆ、酒類などのように、微生物を利用し、その増殖により産生する物質を利用したり、あるいは微生物の酵素による働きを利用して、食品材料の変化をおこさせた食品の総称。微生物を利用して物質を生成したり、分解することを発酵とよび、発酵によって食品加工を行うことを醸造、できた食品を発酵食品、あるいは醸造品という。利用される微生物の種類としては、酵母、カビ、細菌に分類される。しかし、これらのいくつかを組み合わせて発酵させるものもある。
酵母を使用するものとしては、主としてアルコール飲料類があり、ビール、ワイン、その他の果実酒、パンなどがあげられる。また、酵母で発酵をしたのち、できあがったアルコールを蒸留する蒸留酒も発酵食品の一つと考えてよい。カビを利用するものとしては、かつお節が代表的なものであり、さらにカビと酵母を併用するものとして、糖化とアルコール発酵を行う焼酎(しょうちゅう)類がある。また、細菌を利用するものとしては、納豆、ヨーグルト、チーズ、漬物の一種、酢の一部などがある。カビ、酵母、細菌の三者をうまく組み合わせて利用するものとしては、みそ、しょうゆ、清酒など、日本独特の食品が多い。発酵ののち熟成などを伴う場合は、とくに醸造ということばを用い、酒、みそ、しょうゆなどがこれに分類される。
発酵食品の特徴は微生物の作用によって多くの物質がつくられ、微妙な風味がつくられることにある。もとの材料にない味ができ、非常に食品的な価値が高くなるが、発酵の条件のコントロールがむずかしく、また、目的と異なる微生物の付着により腐敗してしまうこともあり、かなりのこつと経験を必要とする。
[河野友美・山口米子]
『吉沢淑・石川雄章・蓼沼誠・長沢道太郎・永見憲三編『醸造・発酵食品の事典』(2002・朝倉書店)』▽『一島英治著『ポピュラー・サイエンス 発酵食品への招待――食文明から新展開まで』新版(2002・裳華房)』▽『東和男編著『発酵と醸造3 発酵食品・調味料の製造技術と生産ライン』(2004・光琳)』▽『柳田友道著『うま味の誕生――発酵食品物語』(岩波新書)』
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