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白蛇伝【はくじゃでん】

世界大百科事典 第2版

はくじゃでん【白蛇伝 Bái shé zhuàn】
中国の民話。別名《雷峰塔》《義妖伝》。白蛇の精,白素貞と許仙との西湖を舞台とした恋愛故事。話のもとはすでに宋代にあって,初期の道士が妖蛇を退治する筋から徐々に変化し,18世紀の劇本には白蛇が擬人化されて青年との仲をはばむ仏僧への抵抗者,封建社会への反抗者として登場する。旧劇では〈盗仙草〉〈金山寺〉の場の武技,〈断橋〉〈祭塔〉の歌唱が有名。京劇や地方劇,語り物として全国に流布している。【吉川 良和】

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

白蛇伝
はくじゃでん
中国の民間伝説。西湖の白蛇と青魚の精が白素貞(はくそてい)(一名白娘(はくじょう))、青々(一名青児(せいじ))の二美人に変身、白素貞は清明節のころ、若者許宣(一名許仙)を見そめ、人間界に暮らしたくて、妖術(ようじゅつ)で官庁の銀を盗み許宣に与えたため、許仙は捕らえられるなど苦労するが、因縁絶ちがたく夫婦となる。しかし妻が大蛇であると知り、法海和尚(おしょう)に助けを求め、和尚は法力で二女を鉢の中に捕らえ雷峰寺に埋め、雷峰塔を築いて封じた。
 古くから語物や小説『西湖三塔記』(清平山堂話本)、『白娘子永鎮雷峰塔』(警世通言)に扱われ、明(みん)代の陳六竜(ちんりくりょう)が雷峰の故事を芝居で演じたという記録もある。清(しん)の雍正(ようせい)・乾隆(けんりゅう)(1723~95)のころ、黄図(こうとひつ)が戯曲『雷峰塔伝奇』を書き、蘇州(そしゅう)や杭州(こうしゅう)などで上演された。戯曲では白娘の妖気が減り、許仙にも白娘に対する愛の深まりがみられる。1952年北京(ペキン)で白蛇伝の研究討論が行われ、53年戴不凡(たいふぼん)が「試論白蛇伝故事」を発表して以来、白娘は怜悧(れいり)かつ勇敢で封建的社会に抵抗し自由な婚姻を求める女性、青々は白娘に友情を尽くす聡明(そうめい)な娘、法海和尚は封建勢力の化身として解釈されている。京劇や地方劇でよく上演され、近年北京京劇団日本公演にも田漢の脚本で上演された。[平松圭子]
『波多野太郎著『中国文学史研究』(1964・桜楓社) ▽『青木正児全集3 支那近世戯曲史』(1962・春秋社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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