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白血病【はっけつびょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

白血病
はっけつびょう
leukemia
白血球の悪性腫瘍。血流のなかに病的な幼若細胞 (白血病細胞) が現れ,,脳,リンパ節などで増殖し,出血,悪液質,感染症などの合併症を起す。普通は,白血球数が正常値 (5000~8000/mm3) の数倍にもなるが,増加しないものもある (非白血性白血病) 。急性と慢性,骨髄性とリンパ性と単球性に分けられる。急性リンパ白血病は小児に多く,成人では急性骨髄性白血病が多い。近年,抗白血病薬進歩によって予後が著しく改善された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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白血病
はっけつびょう
Leukosis
ミクソウイルスを原因とするニワトリの病気。リンパ性白血病,赤芽球性白血病,骨髄性白血病などが含まれ,特にリンパ性白血病の被害が大きい。介卵感染し,120日齢以上の成鶏,ブロイラーに発生する。症状には特徴がなく,露出皮膚,鶏冠の蒼白化,体重減少,下痢などがみられる程度で,白血病所見である末梢血液像の異常は末期にときおり出現するにすぎない。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

白血病
白血病は血液のがんだ。一部を除き原因は不明だが、血液細胞のうちリンパ球など白血球ががん化する。国立がん研究センターが、若年世代の患者データの分析結果から推計すると、15~19歳のがんのうち最も多いのが白血病(同世代のがんの約4分の1)だった。 がん化した白血球の種類により、「リンパ性」と「骨髄性」があり、それぞれ病状が進行するスピードにより「急性」と「慢性」がある。さらに原因となる遺伝子や染色体の異常により細かく種類が分かれる。日本水泳連盟の会見では、池江選手の白血病の種類は明らかになっていない。大半の白血病ではまず複数の抗がん剤を組み合わせた大量化学療法を行う。種類や病状によってはその後、骨髄移植を行うこともある。 日本血液学会理事長の赤司浩一・九州大学教授は、「治るまでの治療期間は、白血病の種類により半年~2年程度と異なる。一般的に体力のある若い世代ほど治癒率が高い」と語る。 また、水連は「早期発見ができたと(医師から)説明を受けている」とした。赤司教授は「多くの場合、早期でがん細胞が少ない方が治療成績がいい傾向がある」と話す。
(2019-02-13 朝日新聞 朝刊 1社会)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

はっけつ‐びょう〔ハクケツビヤウ〕【白血病】
血液中の白血球が異常に増加する病気。多いのは急性白血病で、未熟な白血球が増殖して造血・免疫機能が低下し、発熱・貧血・出血傾向や脾臓(ひぞう)リンパ節の腫(は)れなどの症状がみられる。慢性白血病は成熟した白血球が増殖するもので、症状は急性に比べると軽度。
[補説]略号と病名
AML(acute myelogenous leukemia)急性骨髄性白血病
ALL(acute lymphoid leukemia)急性リンパ性白血病
CML(chronic myelogenous leukemia)慢性骨髄性白血病
CLL(chronic lymphoid leukemia)慢性リンパ性白血病

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

白血病
 造血細胞が腫瘍性病変を起こし,特定の白血球が増加する現象赤血球血小板などが減少し,感染しやすくなる.

出典:朝倉書店
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家庭医学館

はっけつびょう【白血病 (Leukemia)】
◎急性白血病と慢性白血病がある
 骨髄(こつずい)、脾臓(ひぞう)といった血液をつくる器官(造血器(ぞうけつき))で白血球系細胞が無制限に増殖する病気で、いわば造血器のがん、ともいうべき病気です。
 白血病の頻度は低いのですが、年々、高齢化とともに増加傾向にあり、一度発症すると生命にかかわることが多い点が問題です。
 確かな原因はまだ不明ですが、ウイルス感染、放射線の照射、発がん性のある薬物、有機溶媒(ゆうきようばい)(有機物を溶かすために使う液体)との接触、発病しやすい遺伝的な因子などが誘因となって発症すると考えられています。
 おとなにおこる成人(せいじん)T細胞白血病(さいぼうはっけつびょう)(「成人T細胞白血病」)は、レトロウイルスと呼ばれるウイルスの一種の感染でおこります。この白血病は、欧米に比べて日本で多くみられ、輸血などによって人から人へと感染するといわれています。
 白血病は、増殖する悪性の細胞の種類や病気の経過などから、急性白血病(「急性白血病」)と慢性白血病(「慢性白血病」)に分けられていて、治療の方法も予後もちがってきます。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

はっけつびょう【白血病 leukemia】
認知すべき原因もなく白血球系のある細胞が無制限に増殖し,これら増殖した白血球が血液中に出現ないし増加する病気。血液の悪性腫瘍ともいうべき病気である。白血病という名称は,著しく増加した白血球のため血液が白く見えることから,R.フィルヒョーによってつけられたが(1846),つねに血液中の白血球が増加するわけでなく,正常ないし減少していることもある(非白血性白血病)。
[白血病の原因]
 ウイルスや放射線被曝が原因と考えられるものもあるが,大部分の例で原因は明らかでない。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

白血病
はっけつびょう

癌(がん)と同じように、自分自身の白血球が無制限に増加し、放置すれば進行して死に至る病気。白血球が異常に増加して赤い血液が白みを帯びて見えるところから、ドイツの病理学者ウィルヒョウが名づけた。小児の悪性増殖性疾患のなかで最大の頻度を占めている。人種(国別)によって、発生頻度に多少の差と発生する種類に差があり、日本では、人口10万人に対して女性3人、男性4人ぐらいの死亡率である。

[伊藤健次郎]

原因

地球上には無数の発癌にかかわる因子が存在するが、なかでも発病に関係の深いものとして、放射線(原爆、水爆をはじめ、検査、治療に用いられている放射線のすべて)、核酸の代謝に直接影響を与えるような化学薬品や医薬品、さらに発癌性物質といわれるもの、ウイルスの感染などがあげられる。そしておそらく10万人中の3、4人は遺伝的に白血病が発生しやすいような遺伝子をもち、そうした遺伝子保有者がこのような誘因に出会ったときに発病すると考えられる。また一方で、白血病に対する免疫力も関係しており、免疫力の低下した場合に発生しやすくなるものとも考えられる。なお、ウイルスは染色体の中に潜り込んで細胞遺伝子に変化をおこし、発病を助長すると考えられている。全年代にわたって発生するが、5~6歳の幼児と60~70歳の高齢者に頻度のピークがみられる。前者(小児白血病)は白血球が量的、質的に活発になる年代で、同時に、保育所などに通い始め、いろいろな誘因に初めて出会う年代でもある。後者は免疫力が自然に低下する年代であり、長い人生の間に数多くの誘因で変調をきたした細胞がたまりやすい年代でもある。

[伊藤健次郎]

種類と経過

白血病は、増加している白血球の種類によっていろいろに分類されている。白血球のもとになる芽球や、それに近い幼若な白血球が増加しているものを急性白血病といい、幼若なものも成熟したものもともに増加しているものは慢性白血病という。急性白血病には急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病の二大病型があり、前者では骨髄芽球、前骨髄球が異常に増加しており、後者ではリンパ芽球が増加している。ほかに単球性白血病があり、多くは急性型である。急性白血病では、増加している白血病細胞のために正常な造血の場所が狭められて貧血をおこし、正常白血球も血小板も減少するために、感染症にかかりやすく出血しやすくなる。さらに白血病細胞が全身に広がって肝臓や脾臓(ひぞう)が腫(は)れ(肝脾腫(しゅ))、リンパ性ではリンパ節が腫れてくる(リンパ節腫脹(しゅちょう))。急性前骨髄球性白血病では多くの顆粒(かりゅう)が血中に放出されるため、それがもとで血液が血管中で凝固する。播種(はしゅ)性血管内凝固症候群(DIC)といわれ、これがおこると脳をはじめ全身に血栓症が発生し、血小板、凝固因子が減少し、大出血を引き起こして死亡する。

 慢性白血病は、成熟した白血球が増加するためにあまり強い症状はなく、貧血も軽く、出血もみられない。リンパ性と骨髄性があるが、まれに単球性のこともある。リンパ性では免疫力が低下することがある。肝脾腫は急性型よりさらに著明で、腹部いっぱいに脾臓が腫れることがあり、リンパ性ではリンパ節の腫脹が強く、このように腫れた肝臓、脾臓やリンパ節による圧迫症状がおもな症状である。慢性骨髄性白血病にはフィラデルフィア染色体とよばれる異常染色体が90%の例にみられ、また成熟した顆粒球のアルカリフォスファターゼの含有量が低下しているのが特徴である。さらにまた、多くの例では3、4年目に急性白血病に変化する。これを急性芽球分利という。

 そのほか、好酸球性白血病、好塩基球性白血病、形質細胞性白血病などもまれにみられ、高齢者の急性白血病には白血病細胞が少ない非定型的なものが多い。慢性リンパ性白血病は高齢者に多く、ことに白人に多い型であり、十数年以上元気で生存する場合がある。

[伊藤健次郎]

治療

白血病の治療としてもっとも広く用いられているのは化学療法で、抗白血病薬である制癌剤が使われる。異常増殖した白血球(白血病細胞)を完全に消失させ完治させるまで制癌剤を使うと、正常細胞まで障害して生存できなくなるので、間欠的に使用して白血病細胞の数を段階的に減少させ、休薬期間中に正常細胞の回復を図る方法が行われる。これによって自覚および他覚症状が減少し、末梢(まっしょう)血や骨髄の所見が一見正常となる。これを寛解remissionといい、この療法を寛解導入療法という。続いて残存する白血球細胞の増殖を抑制して寛解状態を維持・安定させるための療法が行われ、これを地固め(強化)療法という。これを強力に行えば完全治癒が期待されるわけであるが、実際には治癒を期待するのは困難で、一定期間休薬してから制癌剤を投与することを繰り返す寛解維持療法が行われる。これにより、急性白血病(とくに小児白血病の急性リンパ性白血病)の長期生存者が増加しつつあり、外来通院や社会復帰が可能となってきた。しかし、白血病全体からみると、依然として予後の非常に悪い疾患であることに変わりはない。

[伊藤健次郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

はっけつ‐びょう ハクケツビャウ【白血病】
〘名〙 造血組織の腫瘍性疾患。白血球が異常に増殖する。幼若型白血球が出現し、さらに肝臓・腎臓・脾臓・肺臓などに浸潤する。赤血球の生成を阻害するために貧血を起こす。出血、感染、全身衰弱などで死亡することが多い。また、骨髄の幹細胞の腫瘍化による骨髄性白血病とリンパ球の増加するリンパ性白血病がある。治療法は、薬物療法と骨髄移植がある。〔現代術語辞典(1931)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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内科学 第10版

白血病(血液疾患)
(2)白血病
 白血病の消化管病変としては,白血病細胞の消化管への浸潤によるもの,化学療法の毒性によるもの,免疫力低下に伴う日和見感染によるものなどがあげられる.白血病細胞の消化管浸潤は全消化管に生じる可能性があり,多発するびらんや潰瘍を伴う粘膜下腫瘍様隆起,潰瘍,びらんなどその所見は多彩で,ときに致命的な消化管出血を起こすことがあり注意が必要である.また化学療法によるものとしては,消化管粘膜の破壊に,高度な好中球減少が重なり腸管壁での細菌増殖が起こって腸管壁の壊死および穿孔などを引き起こすことがある.日和見感染としてはカンジダ症サイトメガロウイルス感染症などが起こりうる.[安藤貴文・後藤秀実]

出典:内科学 第10版
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白血病(血液疾患と腎障害)
(1)白血病
 慢性リンパ性白血病は,膜性腎症膜性増殖性糸球体腎炎をきたすことがある.急性前骨髄性白血病では, 腫瘍細胞から放出されるトロンボプラスチン様物質によりDICをきたし,腎皮質壊死による乏尿性急性腎不全を生じることがある.成人T細胞白血病では高カルシウム血症によって腎障害を呈することが多い.[前嶋明人・野島美久]

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白血病(血液疾患に伴う神経系障害)
(3)白血病(leukemia)
 白血病における神経系への直接の影響は白血病細胞の脳実質,頭蓋底,髄膜への転移で起こる.間接的な影響としては凝固亢進状態による脳梗塞・出血,血管炎,感染,化学療法や放射線照射など治療関連性のものがある.中枢神経感染症には脾摘による細菌性感染,免疫不全による真菌,トキソプラズマ,ヘルペス感染などの日和見感染がみられる.頻度が高いのは髄膜への白血病細胞の浸潤であり,局所徴候を伴わない脳症,脳圧亢進症状,脳神経症状,神経根症状,ミエロパチー,水頭症などを起こす.MRIで髄膜の造影効果がみられる.まれに実質内の占拠性病変による局所徴候,痙攣,視力障害などがみられる.MRIで診断されるが確定診断には脳生検が必要なことがある.頭蓋底病変では視神経障害を含む脳神経症状を起こす.治療は原疾患に対するものと,占拠性病変に対するステロイド療法,髄膜浸潤に対する髄腔内化学療法,放射線療法などを行う.中枢神経症状が再発する場合は予後が不良である.[有村公良]

出典:内科学 第10版
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六訂版 家庭医学大全科

白血病
はっけつびょう
Leukemia
(子どもの病気)

どんな病気か

 血液細胞は大きく分けると赤血球、白血球、血小板の3種類の細胞から成り立っています。これらの血球成分は骨髄(こつずい)と呼ばれる骨の内部のスポンジ状の部分で造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)が分化・増殖することにより作られます。白血病は血液のがんともいわれ、造血幹細胞が各血液細胞に分化していくいずれかの段階でがん化して無制限に増殖する疾患です。

 小児がんのなかで約30~40%と最も頻度が高く、急性リンパ性白血病(ALL)が75%、急性骨髄性白血病(AML)が20%と、小児の白血病のほとんどが急性白血病です。

原因は何か

 原因は不明ですが、放射線被曝(ひばく)やある種の染色体異常や免疫不全症がある場合に発症頻度が高いことが知られています。小児ALLの約80%、AMLの約70%に染色体の異常がみられ、病型や予後との関わりが明らかになってきました。

症状の現れ方

 白血病細胞が骨髄で増殖するため、正常な赤血球、白血球、血小板の産生を抑え、貧血、感染症や出血傾向などの症状が現れます。また白血病細胞がいろいろな臓器に浸潤するため、肝脾腫(かんぴしゅ)、リンパ節の腫大、骨痛、歯肉の腫脹(しゅちょう)などがみられることがあります。

検査と診断

 まず血液検査で血球数と白血球分画を調べます。末梢血中に白血病細胞が認められる場合も多く、診断への手がかりになります。

 診断のためには骨髄検査が必須で、骨髄細胞をメイ・ギムザ染色やその他の特殊染色で染色し、顕微鏡で細胞の性質を検討します。また細胞表面マーカーや染色体検査を行うことにより、白血病の病型の確定と予後の推測を行います。

治療の方法

 急性白血病の治療の目標は、体内から1個残らず白血病細胞を根絶させることです。抗がん薬の投与(化学療法)が治療の中心になり、有効性が明らかにされている複数の薬剤を併用して用います(表16)。

 まず寛解(かんかい)導入療法を行い、完全寛解(骨髄中の白血病細胞が5%以下で末梢血液が正常化し、白血病による症状が認められない)という状態にすることを目標にします。しかし、完全寛解になっても発症時に体内にあった10の12乗個の白血病細胞が10の9乗個程度に減少したにすぎず、ここで治療を終了すると再発してしまいます(図39)。このためALLでは引き続き地固め、中枢神経再発予防、強化、維持療法と呼ばれる治療を約2~3年行います。AMLでは強化療法を5~6回行います。

 ALLでフィラデルフィア染色体陽性例、診断時の白血球数高値や、乳児・年長児で寛解導入療法に反応しない場合、AMLで予後不良と考えられる染色体異常がみられる場合などでは、造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)移植が行われます。

病気に気づいたらどうする

 白血病の治療は化学療法が中心ですが、治療による骨髄抑制下での感染症の治療、抗がん薬の副作用対策などの補助療法が重要です。化学療法の経験が十分にある施設で治療を行うことが望まれます。日本では現在3つの小児白血病治療グループがあり、よりよい治療法を確立するための治療研究が行われています。

高橋 良博, 伊藤 悦朗

出典:法研「六訂版 家庭医学大全科」
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四訂版 病院で受ける検査がわかる本

白血病

 白血病は造血器のがんの代表であり、かつては不治の病とされていましたが、近年では抗白血病薬や抗がん薬による化学療法や骨髄こつずい移植の進歩によって治癒する例も増えてきています。

●おもな症状

 急性白血病では倦怠けんたい感、発熱、貧血症状、血小板の減少による出血傾向がおもな症状。とくに特徴的なのが出血傾向で、皮下や歯茎はぐき、消化管、女性器などから出血しやすく、また止まりづらくなります。

 慢性白血病ではそれほど症状は出ませんが、臓がはれることが特徴的です。

①血液検査(血球数、白血球分類、白血病細胞の検出など)

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②骨髄穿刺/染色体分析

血液検査で異常な細胞をみつける

 まずは血液検査が重要です。一般的に白血病では、白血球が増えて赤血球と血小板が減ることが多くなります。次に、どのような白血球が増加しているかを調べて(白血球分類)、未成熟な細胞や異常な細胞が検出されると、白血病の疑いが高まります。

 さらにくわしく調べるために、腸骨または胸骨に針を刺して骨髄液を採取し、そこに含まれる白血球の形態を調べます(骨髄穿刺こつずいせんし)。

国際基準によって診断

 これら一連の検査で、どのような種類の白血病であるかを確定していきます。以前は分類するにあたって、担当医によりかなり個人差があって統一基準が得られづらい面もあったのですが、近年ではFAB分類という国際的な基準が定着しています。これは、いろいろな染色法を用いて細胞の特性を調べ、それによって細胞の由来(顆粒かりゅう球系かリンパ球系か)を知ることで分類するものです。

 また、モノクローナル抗体というものを使った細胞表面マーカーの検索でも白血病細胞由来の分類が可能になりました。白血病細胞の染色体分析という手法も進んできていて、遺伝子検査とともに有力な診断法として期待されています。

出典:法研「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」
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